うさぎは寂しいと死ぬのか?
2011年はうさぎ年で12月から1月にかけてはうさぎについて取り上げられる機会も多くなります。そのうさぎについて1つの半ば当たり前のようにいわれている説があります。それは「うさぎは寂しいと死んでしまう」というもの。誰もがどこかで聞いたことがあり、1度は誰かに口にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、よく考えてみるとこの話はほんとうなのでしょうか。その素朴な疑問に対して富山県のとある獣医師の話を紹介したいと思います。
それによると、確かにうさぎは寂しさを感じているようで、飼い主と離れた状態にして戻ってくると「足だん」という不満を示す行動をし、一人にされたことに対して寂しさを感じていると考えられるといいます。
しかし、寂しいという気持ちだけで死んでしまうことはないと断言しています。感じる寂しさによってストレスを感じ食欲をなくして、やがてそれがいのちの危険に発展するということはあり得るといい。
だけで死ぬ、ということはありません。しかし、たとえば淋しさや何らかのストレスで食欲がなくなり、ケアをされず放置されていた場合、命に関わることはあり得るといいます。これは、うさぎのような草食動物は、24時間以上何も食べないと胃腸の動きが止まってしまうことが要因です。
ここから言えることは、寂しいと死んでしまうというのは「風が吹けば桶屋が儲かる」的な原因と結果を直接結びつけたものであり、その途中には様々な状態の変化があってこそなのです。
これで謎は解けましたが、もし女性が「うさぎは寂しいと死んじゃうの。私も同じなのよ」と話をしていたら、それを科学的な倫理観から否定するのではなく、やさしく「そうだね」といってあげられる大人の優しさと余裕を持ちたいものです。
【参考】excite News http://www.excite.co.jp/News/bit/E1291113567095.html
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