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CO2排出量表示をうまく利用するには

2009/03/05 Category: 環境問題

カーボンフットプリント商品の活性化施策(案)

二酸化炭素を削減しようとする動きが最近さらに加速しつつあります。その動きを加速させている一人として、東京大学総長の小宮山宏が挙げられるでしょう。小宮山さんはご自宅に太陽光発電パネルを取り付け、積極的にエコ活動を実践しています。

この動きの中で、経済産業省は原材料の調達から廃棄・リサイクルまでの全過程で排出される二酸化炭素量の算定ルールを決め、排出量を表示した「カーボンフットプリント商品」の試験販売に乗り出すと発表しました。

これだけ聞いているとよく分からないのですが、商品・サービスの原材料調達から廃棄・リサイクルまで排出された温室効果ガスをCO2に換算して簡易な方法で分かりやすく表示したものになります。この導入によって様々なメリットがあるとされています。産業界にとっては、削減効率の高いポイントを把握し事業者単位を超えた一体的な削減対策を実現することができ、消費者にとっては、消費・使用段階でのCO2の排出量の自覚・削減ができるのです。

同じ値段であれば、排出量の少ないものを選択しようとする買い方を促すことが目的とみられます。今はまだ実験段階ではありますが、消費者が二酸化炭素の排出量を意識するようになれば、自然に企業としても排出量を意識したものづくりをすると思います。

以下に、主なカーボンフットプリント品の排出量を見てみましょう。
・電球形蛍光ランプ(ネオボールZリアルPRIDE)/東芝ライテック(株)
 CO2:4.6g(1時間使用あたり)?総排出量は55.29g
・電球形LEDランプ(E?CORE)/東芝ライテック(株)
 CO2:2.6g(1時間使用あたり)?総排出量は52.58g
・充電池単3型/イオン(株)
 CO2:1.9g(1回充電あたり)?総排出量は4,905g
・キャンパスノート/コクヨS&T(株)
 CO2:197g
・ムーニーマンスリムパンツ/ユニ・チャーム(株)
 CO2:6,252g
・デンタークリアMAX/ライオン(株)
 CO2:196g
・メリットシャンプー(詰め替え)/花王(株)
 CO2:9.0?
・おにぎり(焼さけハラミ・生たらこ・すじこ)/ローソン(株)
 CO2:(焼さけハラミ219g、生たらこ267g、すじこ179g)
・ニンジン・玉ねぎ/イオン(株)
 CO2:(ニンジン265g、玉ねぎ221g)
・ポテトチップス(コンソメパンチ)/カルビー(株)
 CO2:232g
・チキンラーメン(5食パック)/日清食品ホールディングス(株)
 CO2:930g
・カゴメトマトジュース/カゴメ(株)
 CO2:149g
・サッポロ黒ラベル/サッポロビール(株)
 CO2:295g

一方で、表示に対して消費者が意識するような施策をサービス提供者が考えて実施していかないと、多くの商品に根付いていかないのではないかと思います。そこで、一つの施策案を提案したいと思います。

それは、メーカーが温暖化ガス削減商品を作成し排出権を抑えられた際に、その排出権を売買し利益を得ます。その利益を小売業者へ分配し、小売業者はそれを原資としてポイント還元をするなりして、消費者へ提供します。

スーパーでは、レジでバーコードを読み込んだ際に排出量を読み込み、対象商品であればエコポイントを付与すると共に、レシートには排出量を記録します。これにより、ものを購入するときに以下に少ない排出量の商品を選択するか自然と消費者は考えるようになるのではないでしょうか。企業としても努力することによって、消費者へファンを拡大することができると思います。

このようにして業界が一体となって、排出量を意識し、それを表示して消費者をうまく教育しながら全体としてビジネスを行う工夫が求められるのではないでしょうか。

【参考】
・フジサンケイBusiness-i
 http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200903040076a.nwc
・ウッドマイルズ研究会
http://woodmiles.net/cgi-2008/cgi-event/gallery.cgi?no=28


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