トイレでポエムに出会ったら
「その紙があなたと会えるのは一瞬だ」
「何度も折って何度も何度も」
もし、あなたがトイレに入って上のような張り紙に遭遇したらどうしますか?どうしますか?と言われても、すでに用は済んでいるので利用するしかないのですが、一瞬ラブレターのような気さえしてきて恥ずかしくなることと思います。もしかしたらあまりにドキドキしてもう一度”あなた”に会いに行ってしまうかもしれません。
しかし、これはれっきとした環境問題の対策で学識経験者やデザイナーたちからなる「日本トイレ研究所」が2月からトイレットペーパーの有効利用を呼びかけるための全国キャンペーンでしようする「トイレの詩」だそうです。研究所は「トイレに、愛を。」を合言葉に、A4判シールに仕上げた3種類の「トイレの詩」を作成し、公共施設や商業施設のトイレ1000基を目標に、賛同するトイレオーナーを募っているとのこと。トイレットペーパーは最近その消費が伸びていて、日本人はシングル巻きで1人当たり年間55ロールも消費しているそうです。
この張り紙ですが、実際2008年12月に高島屋新宿店など首都圏の2施設のトイレ11基で2週間試したところ、使用量が1?2割減ったというから驚きです。きっと詩が利用者の琴線に触れたのでしょう。日本トイレ学会に属する学識経験者やデザイナーの作品がさぞかしよかったのだと思います。この「学識経験者」が一体どんな学問に明るい人なのかはあえて問わないとしても、日本トイレ学会のページには他にも全部で9つのポエムがあるので、いざ遭遇しても動揺しないように事前に確認しておくことをお勧めします。
【参考】毎日jp http://mainichi.jp/select/science/news/20090126dde041040009000c.html
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