先発の楽しさ
4月1日対中日戦
その男はいつもの定位置の開幕戦ではなく、あえて2カード目で先発として投げることになります。中日は、昨年度クライマックスシリーズで敗北を喫してしまったライバル。それだけにだれもが勝ちたいと強く願っている相手です。
そこに先発した男は、上原浩治
好投したにも関わらず残念ながら負け投手となってしまいました。それでも、ジャイアンツのエースとして上原投手は素晴らしい言葉を残しています。
「どういっていいかわからないけど、楽しかった。本当に楽しかった。1試合全て一人で投げたし、色んな球も投げられた。すごく「野球をやっている」という感じだった。自分はやっぱり先発に対しての思いが強かったんだな」
昨年開幕から怪我に悩まされ、クローザーとしての役目を1年全うしました。ファンとしては後半戦は先発に戻るのではないかという思いもありましたが、とうとう最後まで彼に先発の仕事が回ってくることはなかったのです。
それでも上原投手は、そのことに不満を洩らすことなく、チームのために一生懸命役割を果たしました。その結果、チームはリーグ優勝をつかみましたが、きっと多くの悩みや思うところがあったんでしょう。
これからは思う存分ジャイアンツのエースとして先発で引っ張っていってほしいと思います。フリーエージェントの権利を獲得し、来年度はどうなるか分かりませんが、今年の上原投手を応援したいですね
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