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自動改札不具合の原因特定

2007/10/12 Category: ニュース

今日の朝に発生した自動改札機が動かない不具合は平日の通勤時間帯ということもあり、多くの人に影響を与えました。復旧してからも、入り口でそのまま入った人が、自動改札機で引っかかって出られなくなって、多くの人が駅員がいる窓口に並んだといいます。

自動改札機は、日本信号製のものの他、東芝製など他のベンダーのものもありますが、今回発生したのは日本信号製のもののみ。

メーカー側の記者会見から原因がわかりつつあります。

毎日、始発電車が出る前にホストコンピューターと各自動改札機がデータを交信し、一致すれば電源が入る仕組みになっている。ICカード乗車券のSuicaやPASMOのカード情報を管理するセンターと、改札機側の端末のデータのやりとりの通信プログラム部分に不具合が発生しました。その結果、セキュリティー確保のため、改札機側端末が自動で電源を落としたとみられるといいます。

ただし、潜在的にこの内在していたバグがここで顕在化した理由については、ここからはわかりません。今回山手線内の自動改札機は日本信号製ではなかったため、多くの駅で影響を回避することができたようですが、662駅、4400台もの台数が対象であったということで、1ベンダーに依存する怖さが浮き彫りになったような気がします。

パスモだけで考えても、7675台の自動改札機が使われていますが、そのうち日本信号製は3050台と約4割を占め、全3社のうちシェアはトップということで、影響は大きくなることは明らかです。

バグや不具合が発生するのは、プログラム開発では普通にあることです。もちろんその数を減らすことが求められますが、サービスの追加等でプログラムの量が膨大になるにつれ、その危険性を完全に0にすることはできません。

なので、再発防止に向けてユーザに関わる部分の水平チェックを行い、同様の事象が発生しないようにする必要があります。社会インフラである以上、今回のようになにかあると騒ぎは大きくなってしまうことを認識してほしいと思います。




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