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ホタルの光は悲鳴!? ?夏の夕暮れに異変あり?

2007/08/20 Category: 環境問題

ホタル

今回の素敵な宇宙船地球号は、ホタルの危機についての警告です。

夏になると蛍が淡い光を放ち初めます。全国様々なところで、ほたるの里とよばれる場所が盛り上がりをみせるのですが、その場所の一部ではホタルを人の手によって放っているところもあります。

1匹300円程度でインターネットに売られていて、京都にはホタルのホカクのプロがいます。成虫だけで年間7万匹を出荷していると言います。

ホタルを異なった環境に持ち込むことはいいんでしょうか。売り主は、「東京から関西へ人間もお嫁さんをもらうでしょう、ホタルだって同じだよ」といいます。他の生態系、ホタルにとって道なのかという話をしているのに、なんか的外れな答えな様な気がしてなりません。

そこに警告を発する一人の学者がいます。

板橋区ホタル飼育施設で20年近く、ホタルの研究を続けている理学博士・阿部宣男は、ホタルは生れたところでないと育たないと。

さらに阿部さんはホタルの色も僕等が見ているものとは本来違うそうです。本来の光は、ゆったりとした間隔で淡い求愛光を放っていて、1/f揺らぎをもっています。それに対して、威嚇光と呼ばれる不定期に明るい光(f2二乗分の1ゆらぎ)を放つホタルが近年多くなっているというのです。

ホタルは、少し離れた場所に放たれても威嚇光を放つのです。人は、1/f揺らぎをみると落ち着き、安らぎを感じるのですが、f二乗分の1揺らぎをみると退屈や飽きを感じるのです。なので、威嚇光を見たとしても人は真の癒しを感じることはできません。

よそのホタルを混ぜてはいけない、土地にあった水や土があるのだから、他の土地では育たないんだよと諭します。

年々ホタルの住み処は減ってきていますが、人は自然の中に生かされていて、自分たちの都合によって他の生態系を脅かすようなことをしてはならないのです。

いずれ、共に住むことができるようになったとき、彼らから真の癒しと安らぎを得ることができるのです。そういった意味で、人間と自然の共生生活のバロメータと言えるのかもしれません。




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