花燃ゆ 第45回「二人の夜」
題名が完全に怪しいのですが、この場面は物語の最後の数分のみ。しかもこのことが引き起こす出来事は次回に本格的な展開が見込まれるものの前振り。これでこのタイトルとは完全に視聴率を求めにいっているような気がしてなりません。
今回は、近代農業の父と呼ばれる船津伝次平の登場や粗悪品の生糸から群馬を守るために奔走した楫取や星野長太郎といった人物の動きもありました。西南戦争が終わり本格的に武士の世の中は終わりを迎え、産業や人々の活気といった部分でトピックを見つけ、どんどん物語をすすめていく必要があるとは思うのですが、今回のように物語とほとんど関わりの無いタイトルを利用して、その回の内容を視聴者に伝えられていない状況を見るとなんだか悲しい気持ちになってしまいます。
そんな中で、やはり阿久沢が抵抗勢力であることが今回明らかになります。元々公務員でありながら個人的にも仲買人として利害関係を持っていることから、改革の必要性は理解しつつも自分の利益をどうしても優先してしまう構図を見て取ることができます。
これは現代においても当てはまるものがあるのではないでしょうか。彼らを説得することは非常に困難だと思うのですが、これに対して、次回以降楫取達がどのように対応していくのか楽しみにしたいと思います。
◆花燃ゆ紀行◆
群馬県前橋市
- 船津伝次平翁贈位記念碑
◆関連する記事◆