補助輪が外れた日
2週間ほど前から、「パパ、補助輪とって練習したい」と5歳の息子が言い出すようになります。突然言い出した理由を深く追求することはしませんでしたが、きっと幼稚園でお友達がすでに補助輪なしで自転車に乗っているという話題が出たのかもしれません。
親としては、成長した息子に感動しつつも「じゃあ、今度のお休みの日に補助輪を外して練習しようか」というと元気よく「うん!」と目を輝かして頷きます。
しかし先週は予想外の雪で練習は中止。満を持してこの週末を迎えます。
自転車を購入したお店で補助輪をはずして、代わりに片足で止めることのできる自転車止めを取り付けてもらいます。不要になった補助輪は、下の子供の時にまた使いたいので大事に持って帰ります。
自転車屋さんからの帰り、子供はまだ扱い方が分からないので自分が押して帰るのですが、あまりにもハンドルが下すぎるので、乗ってしまった方が楽だろうと小さい自転車に乗って、足でこぎながら帰ります。
父親が子供の小さな自転車に乗り、子供がそれを追いかけるという異様な光景に、反対側から来る通行人のあまりにも冷たい視線を浴び、心が折れそうになりながらも何とか家に到着。荷物を置いて近くの公園にいきレッスンスタートです。
しっかりと後ろをおさえ、バランスをとってあげて走り始めたら手を離します。すると初めてだというのに、10メートルくらい進んだのです。「こいつ、実はすごいんじゃないか」と思わずにはいられません。
さすがにブレーキを握ることはできずに、そのままフェンスや雪山に激突したりしていますが、めげずに何度でもトライします。アドバイスしたのは、
・近くではなく遠くを見ながら運転すること
・ペダルをしっかりとこぐこと
でした。
30分くらい練習し、寒くなってきたので今日のところは終了。初めてにしては上出来といえます。本人も手応えを感じたようで、後でお風呂で誇らしげに楽しかったと感想を述べていました。
初めてのときに感じる楽しさは、いずれは忘れてしまうものであっても宝物です。彼はその宝物を一つ手に入れたのではないでしょうか。その大切さを精いっぱいの褒め言葉と共に彼に贈ってあげたいと思います。
【参考】ほじょなしじてんしゃれんしゅうほう http://www.geocities.jp/hozyonasi_z/
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