2012/07/22
Category: 2012年_平清盛
源氏の姿もほぼ見えなくなり、世の中は完全に平氏一門の世界となって行きます。その中で、今回のポイントはなんと言っても後白河上皇でしょう。彼と清盛の間にある様々な思いや駆け引きは、今回から本格化していくというシナリオ。今回は、滋子という1人の触媒がそのきっかけを与えたものとして、大きく取り上げられています。
この辺りのシナリオは非常に面白く感じます。今までにあったような露骨な前振りはあまり多くなく、後白河院にとって、滋子がどれだけ必要な存在であったかを上手く表現した上で、結果を示していたのではないでしょうか。そういう意味で、今回はこれからの後半戦のドラマの中で大きな転換点となったのではないでしょうか。それを確認することができるのは終わってからかもしれませんが。
平氏が平家と呼ばれるようになって、いままで活躍してきた人々の世代交代が進んでいきます。筆頭家人の家貞、美福門院得子とこれまで支えてきた人々がナレーションだけでなくなっていき、これまでの活躍を考えると少し寂しい気もします。
これからは、帝である二条帝と後白河院という大きな勢力に対して、清盛がどのように振る舞っていき、自分の勢力を伸ばすように努力していくのか、それが最大のポイントとなります。源氏との関係など見所が複数あったものから絞られていき、いよいよ本格化してきたなと感じます。
◆清盛紀行◆
京都府京都市
- 青蓮院門跡
- 須賀神社