冷たいものを食べたときになる「キーン」の理由
毎日暑い日が続きますが、そんな日に食べたくなるのがかき氷やアイスクリームではないでしょうか。ある休日に喫茶店で涼んでいると、若い男性が一人で山盛りのかき氷をほおばっているのをみて、どうしても自分もほしくなって注文したこともありました。誰かがおいしそうに食べているものほど、ものすごく魅力的に見えてしまうものなのかもしれません。
そんな冷たいものをすごい勢いで食べると、頭が「キーン」と痛くなるのを経験したことがある人も多いのではないでしょうか。わかってはいるのですがいつもなってしまうあの頭痛、いったいどうしてなるのでしょうか。
実はこの頭痛には、「アイスクリーム頭痛」という医学的な正式名称まであるといいます。アイスクリーム頭痛に関する研究は意外と多いのですが、なにしろ発生時間が数分と短いためになかなか研究が進まないのだそうです。頭痛の起きるメカニズムには2種類の説があり、現在ではいずれも正しいと考えられています。
◆説1 関連痛
冷たいものを一気に食べると、雪や氷水に長時間触れた指先が痛くなるのとと同じように痛みの受容体が刺激されます。これは、冷たさによる刺激が強すぎて、三叉神経から脳への感覚信号の伝達が混乱し冷たさを痛みとして錯覚してしまうからだとされています。
◆説2 炎症説
急激に冷えた口内を温めるために、血の量を増やすために太くなった頭の血管に一時的な炎症が起きるといわれています。
また、アイスクリーム頭痛は片頭痛もちの人が多くなるという報告もあります。片頭痛のない人は3割の確率でで起こるのに対し、片頭痛のある人では7割に起こるというのです。自分も片頭痛もちなのでアイスクリーム頭痛には気をつけるとともに、このアイスクリーム頭痛の研究が発展することによって、片頭痛のメカニズムも解明されるといいなと思っています。
いずれにしても、アイスクリーム頭痛は「暑い場所で」「急激に」食べることが発生の主な要因なので、「キーン」が苦手な人は少しずつ食べるしか手はなさそうです。
【参考】ガジェット通信 http://getnews.jp/archives/127030
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