早食いは本当に太りやすかった
ご飯を早く食べることは何となく体に良くないことだと誰もが思っていること。しかし現実には限られた時間の中でなるべく早く食事をとって自分のやりたいことをする時間をとりたいと思うことはよくあることでしょう。自分も1時間と限られた昼食の時、子供が泣いているので早く食べてお風呂に入れてあげないと行けないと思うときなど、早飯になってしまうシチュエーションは限りなくあります。
そんな早食いによって太るということを示したのが、順天堂大学大学院医学研究科の白澤卓二先生です。白澤先生によると、食事をはやく食べると満腹感を感じる前に食べ過ぎてしまい、結果としてカロリーオーバーになってしまうというのです。このことを具体的にBMIを使って調査しています。
食べる速さと肥満傾向を示す指数「BMI」の計測結果によると、かなり速く食べる男性のBMIが1.47ポイント高く、逆にかなり遅く食べる男性はBMIが0.99ポイント低かったといいます。
さらに、国立長寿医療研究センターの大塚礼さんによると、早食いの人はたくさん食べて太る傾向だが、同じエネルギーを摂取した場合でも太りやすい傾向を示していると指摘しています。つまり、普段から早食いの人は、普通の量を食べても太りやすくなってしまい、逆にゆっくり食べる人は、太りづらい体質になるということ。
この話から推測すると、時間がないのであればゆっくりのペースで適量を食べることが求められることになります。これで後でお腹がすいてまた食べるということになったとしたら、全体としてカロリーの過剰摂取担ってしまうことが懸念されます。
その前にベストなのは時間に余裕がある状況をしっかりと作って、その上でおいしくゆっくりと食べること、それにつきるのかもしれません。しっかりとタイムマネジメントをすることによって、健康も守ることにつながるのです。
【参考】NEWSポストセブン http://www.news-postseven.com/archives/20120226_89776.html
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