父子で入るお風呂から生まれるコミュニケーション
子供と一緒にお風呂に入るのは自分にとって一つの楽しみでもあります。なかなか幼稚園であったことを自分から話そうとしない子供ですが、お風呂の中で突然「今日ね、こんなことがあったんだ」と楽しそうに話をしてくれたり、口も緩くなっているのか自分が質問をすると、気軽に答えてくれるのもお風呂の中なのです。
そんな父親と子供が一緒にお風呂に入ることを「パパフロ」とよぶそうです。資生堂のパパフロ応援委員会による調査では、「父子で一緒に入浴することがありますか?」という質問に対して、男性の85.3%が「ある」と回答していて、その中で「週2回以上」が69.4%、「毎日」も14.1%もいるといいます。なかなか子供が起きている時間に帰れないこともあるので、帰ってきたときには必ずとという父親も多いのでしょう。
次に、子供と一緒に入力している父親に対して、一緒にお風呂に入る理由として以下が挙げられたそうです。
・「子どもとのコミュニケーションやスキンシップ」: 76.6%
・「子どもがかわいい」: 46.3%
・「妻の負担軽減」: 45.3%
自分は、上記の理由もあるのですが、やはり一緒に入っていて楽しいというのが挙げられます。自分たちで開発したゲームをしたり、歌を歌ったりしているとあっという間に時間は過ぎていってしまいます。義務感だけでなく、そこに楽しさを見いだして行ければ自然に大人も子供も一緒にお風呂に入りたいと思うようになるのだと思います。
このように子供と一緒に入浴することは夫婦関係や親子関係、子どもの発育にも良い影響を与えているという結果も出ています。入浴時間が週に20分以上になると、「友達が多い」「礼儀正しい」「思いやりがある」という効果がより高く出ているというのです。父親と子供のコミュニケーションを通じて、外でのコミュニケーション能力が向上しているからだと考えられます。
教育評論家で法政大学教授の尾木直樹さんによると、父子入浴時間は父子の絆の強まりだけでなく、子どもの「心の成長」に大きく関わっていて、恐らく父親特有の社会性や高いモラル意識が日々のゆったりとした父子入浴を通して無意識のうちに我が子に醸成されていくのでしょうと話をしています。
お風呂は大人も子供も遮るものがなく直接話をすることができることや、リラックスした状態でお互いに色々と本心を語ることができる絶好の機会なのです。いつか一緒に入らなくなる日が来ることを考えれば、一緒には入れるうちに子供とたくさん遊びたい、その結果として親子関係が醸成されているのなら、こんな素敵なことはないでしょう。子供と接する際には、まずは自分が楽しむこと。それが鉄則なのかもしれません。
【参考】japan.internet.com http://japan.internet.com/wmnews/20110927/2.html
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