こんや こんにゃく くう?
息子と久しぶりに一緒に見た「おかあさんといっしょ」の9月の「今月のうた」
その内容が、あまりにもインパクトのあるものだったので、子供と二人でしばらくぼーっと眺めることになりました。
今回の題材は、こんにゃくです。
食材や動植物の特徴をひたすら歌にするというものは、かつてからありました。例えば、いるか、たこ、くしかつ等がありますが、こんにゃくまで登場することに。
突っ込みどころ満載の歌は、大きくおにいさんとおねえさんのルックスと、歌の内容に観点を分けることができます。まずおにいさんとおねえさんですが、ロック調の雰囲気は「ド!ド!ド!ドラゴン」を彷彿とさせます。しかし今回の方がもっともっとインパクトがあるでしょう。
まず、おにいさんは目の周りの化粧が濃すぎで手には黒い手袋をしています。さらに、出だしからよしおにいさんを予感させる高音域に度肝を抜かれた人もおおいのではないでしょうか。
そんなおにいさんと対照的に、おねえさんの方はかわいらしさを十分に演出しています。メークもおにいさんほどはじけていないですし。自分が男であることを差し引いても、スタッフの力のいれ具合はおねえさん側にあると思われます。
そして地味に5枚のこんにゃくがおにいさん、おねえさんを囲んでいます。こんにゃくというよりはむしろ塗り壁なんじゃないかと見間違えてしまう彼らの運動量はきっと半端ないなと容易に想像することができます。常に2分ちょっとぐにゃぐにゃし続けるわけですから、スタミナの心配もあったに違いありません。
次に歌ですが、全体的に冷静に聞いてみると、こんにゃくはぐにゃぐにゃで骨がない、という至極当たり前のこと、そして様々なこんにゃく料理を繰り返していることがわかります。
作詞をされたすずきかなこさんについて調べてみると、過去におかあさんといっしょの歌として、「たまごまごまご」、「たこのくるんぱ」 、「ぺたぺたぺったんこ」、「こねこねんね」 を手がけているようで、これで5作品目となるようです。たまごまごまごなどは、よく子供と歌うのでなじみ深いものがあります。ただし曲調が全然違うので、すずきかなこさんとしても、今回が意にかなっているのか謎が残ります。
時々おやじギャグ的な要素を絡めるのは、NHKから作詞者に条件が出されたに違いありません。もはや、お約束ともいえる展開になりつつあります。
子供たちはこれを見たときに、こんにゃくにどのような印象を持つのでしょうか。すごく不思議です。ちなみに、ぼーっと眺めていた子供は、歌が終わった後何事もなかったかのように感想を特に述べるでもなく、再び積み木遊びに戻っていきました。
最後にたくみおねえさんが、「ところで、こんや こんにゃく くう?」とにこにこしながら終わっていくを見ると、今回もたくみおねえさんのプロモーションビデオになってしまった感は否めません。
全国のたくみおねえさんファンにとっては、見逃せない作品の一つとなるでしょう。来月以降も歌われ続ける作品になるかどうかは、正直不安です。
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