おいしいビールの注ぎ方
暑くなってくるとすごく飲みたくなるのがビールでしょう。一日の疲れもはじめの一口のビールによって癒されるのもこの時期の醍醐味といえます。
しかし、家で飲むビールよりも居酒屋さんで飲むビールの方がおいしいと感じてしまうのは、雰囲気だけでのせいではないようです。そこにはおいしいビールを自宅でも入れることができるコツがありました。
そこで、今回はそんなおいしいビールを注ぐためのコツをビールメーカーの方のアドバイスをもとにマスターしていきたいと思います。
◆うまいビールは泡が命
その昔、ビールはなるべく泡立てないようにして注ぐことが大切だとばかり思っていました。しかし、ビールメーカーの方によると、その泡こそが命だといいます。それは、泡が蓋となって空気に触れることによる味の劣化や炭酸が抜けてしまうのを防ぐ効果があるからなのです。
なのでビールの泡が消えることによって味は少しずつ落ちていってしまうことになります。
◆ポイントは高いところからの泡立て
そこで、重要となるのが注ぐ際の泡立て方。キリンビールでは3度つぎ、アサヒビールとサントリーでは2度つぎを推奨しています。そのつぎ方について以下に示します。
1. 約30センチの高さから注ぎ、泡をたてます。泡と液体が1対1になるようにします。
2. この後、「カニ泡」と呼ぶ粗い泡が消えるまでしばらく待ちます。
3. 2度つぎは、グラスを斜めにして静かに注ぎます。これによって泡が壊れず上がってきます。
4. 3度つぎをする場合、この後やや高めから注いで泡を足します。
3度つぎをすると、2度つぎよりもより細やかな泡ができ、泡が消えるまでの時間が多少長くなるという場合もあるようです。
このようにして注ぐ方法を少し工夫するだけで1分以上泡を持続させることができます。ただ、どんなにがんばっても泡は2分から3分で消えてしまうので、なるべく早く飲んだ方がおいしく頂けます。
さらに、注ぐグラスを冷蔵庫に5分程度冷やしておくことによって、3分近くまで泡を持続させることができることから、ほんのちょっと手間をかけてあげてもいいと思います。
最近家で飲む場合には第3のビールが主流になりつつありますが、それでも上記のような注ぎ方でおいしく飲めるといいます。
自分で作る飲み物はほんの少し手間ひまをかけることによって、飲む人の思いも重なってぐんとおいしく感じられるものなのかもしれません。
【参考】日経Plus1 2011/7/2
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