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紙のサイズにAとBがある理由

2011/04/18 Category: 日記

小さい頃から慣れ親しんでいる紙ですが、大きくなるにつれて使用する紙の大きさが違ってきていることに気がつきます。小学生の頃は宿題のプリントの大きさはB5であり、ノートもB5であり、少し大きなプリントになるとB4版を利用していました。それが、高校から大学のあたりになると次第にB版を利用する代わりにA4の大きさの紙を使用するようになります。その後社会人になると書類の基本はすべてA4の大きさになっていきます。

このように紙の規格にはAとBがあるのですが、これはなぜでしょうか。その答えは意外にも簡単に知ることができます。それはAは国際規格、Bは昔からの日本の規格という簡単な整理をすることができるのです。日本工業規格(JIS)では、JISP0202という規格で、A0は正確には「A列本判」、B0は「B列本判」と呼びます。これがそれぞれ基本の大きさになります。

A0の基本形を半分に切ると「A1」となり、A1をまた半分に切ると「A2」となります。A例の由来としては、ドイツで1922年に制定された規格に由来していて、これが国際規格として定められました。日本でも1929年にこの規格を取り入れてそれ以来ずっと使われています。

一方でB列は、江戸時代に公用紙として流通していた美濃和紙に由来し、日本独自の規格です。尾張藩が美濃地方で作らせた紙が公用紙に採用され、障子紙の判形にもなり日本標準規格として規定されています。しかし、国際規格ではないため、海外向けに用紙を使用するときは注意が必要です。

A規格については、国際基準らしくその使用用途まで規定されているといいます。以下にその用途を示します。
・A3
A4では小さすぎる場合平面のまま、あるいはA4に折り、公的又は商取引で、大型の表、図、図表の用途に用いる
・A4
公的又は商取引で、通信及び印刷物の用紙の標準寸法として用いる
・A5
A4では大きすぎる場合、A4と類似した用途に用いる
・A6
絵はがきや郵便書簡として用いる。A4.A5では大きすぎる場合、A4.A5と類似した用途に用いる

日本人はこのAとBの2つの規格をそれぞれの利用用途によってうまく使い分けているのです。小学生の頃はAでは大きすぎるのでBを使い、高校以上ではBでは小さすぎるのでAを使用しているのではないかと思います。高校や大学でもBを使えばレポートの分量を多く見せることができて、書くことも少なくて済むのですがそうはいきません。大人になるというのは、こういう厳しい世界に飛び込んでいくことなのかもしれません。

【参考】
gooニュース http://news.goo.ne.jp/article/oshietewat/life/oshietewat-20110413-05.html




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