相手への好印象はN・H・Kから
新しい年度が始まり、色々なことが新鮮なものであふれる季節となりました。人事の異動もありこれまで仕事をしたことがない人と新たな関係を築きながら仕事を進めていく必要があり、人間関係の重要性もひときわ高まります。人間関係は仕事をする上で非常に大きく、個人の実力だけではできない仕事が相手に頼り、頼られることによって実現していくこともたくさんあります。
そんな人間関係を構築する上で大きな要素となるのが、表情や目から入ってくる情報といわれています。オフィスでの仕草の基本としてニコニコ(N)、ハキハキ(K)、きびきび(K)のN・H・Kが大切だと語るのは、マナーデザイナーの岩下宣子さんです。この人間関係をよりよくする基本動作「N・H・K」について見ていきます。
◆N(にこにこ、明るい表情)
相手に対して好感を抱けば好意が返ってくるし、敵意を持てばそれが返ってきてしまいます。一度人に嫌われてしまうとそれを払拭すのはかなり難しいのです。そこで心がけたいのが笑顔であいさつです。相手に笑顔であいさつをし軽くお辞儀すると印象もよくなります。
◆H(ハキハキ、言葉遣い)
語尾を伸ばしたりせずに、なるべくはっきり言うように心がけます。といっても自分ではなかなか気づかない口癖や話し方もあるので、他人に自分の話し方について聞いてみるといいでしょう。
◆K(きびきび、機敏な動作)
相手に物事を頼まれたときに嫌だなと思ってしまうと、表情に必ず出てしまいます。なので、喜んでお受けするという気持ちをもって行動することによって、機敏な動きを実現することができます。機敏な動きは、上司から見ると頼もしくまたお願いしようという気持ちにつながるといいます。
これら1つ1つは、言い古されていてどこかで聞いたことがあるものばかりですが、なかなかできることではないことから、このように繰り返しいわれているのだと思います。つまりなかなかできることではないということはできている人も決して多くはないということ。ということはこれらができるだけで、気持ちよく周囲との差別化をはかることができるということになります。
自分が気持ちよく仕事をすることができるし、それが周囲からの高評価にもつながるのであれば、まさに一石二鳥といえるでしょう。意識するだけでも違うと思うので是非実践してみてはいかがでしょうか。
【参考】日経Plus1 2011/04/02
好感度がアップする美しいマナー―イラストでよくわかる (幻冬舎文庫) (2010/01) 岩下 宣子 |
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