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萌えるしょう油「桜姫」

2010/03/24 Category: ニュース

「萌える」要素があれば、特別なものになってしまう。

そんな現場をいくつも自分たちは垣間見てきました。秋田県羽後町の萌える米「あきたこまち」は記憶に新しいところです。最近このJAうごのwebページを見てみると、米だけでなく萌えるカレー「羽後牛カレー」や萌えるスイカ「夢あきた」といった萌え系商品のラインナップが豊富に取りそろっていました。

この羽後町は男性しか楽しむことができませんが、女性も楽しむことができるイケメン直江兼続を起用した「愛の米」なるものまで登場し、爆発的なヒット商品となりました。このように商品のパッケージに萌え要素を取り込むことによって、付加価値は無限大になることが証明されたのです。

ということは、全国から萌え要素を含んだ商品が乱立してくるかと思いきや、あまり目立った騒がれ方をしてきませんでした。登場していないのか、あるいは登場するもののメディアが飽きてしまい取り上げてもくれないのかは定かではありませんが、久々に萌え商品を目撃しました。

それが、神奈川県相模原市にある創業135年の老舗「井上醤油」と企画会社「萌ッ娘企画」が共同で作り上げた手造り本醸造しょうゆ「桜姫」です。桜は相模原市役所の近くにある300本のソメイヨシノがある市役所さくら通りにちなんで命名されたそうです。

1本1600円で、コクとうまみがある、まろやかな味わい。こうじの原料となる小麦と水にこだわって1年間じっくり寝かせて作ったという味も期待することができます。

肝心のイラストにはイラストレーター・ユキヲ氏が描く赤い着物をまとって微笑む女の子を起用しています。かわいいピンクの紐もいいアクセントになっています。

地元企業である萌ッ娘企画の方から地元名産品をPRしたいと話を持って行って実現したということで、その効果はてきめん。注文が殺到してなかなか手に入りづらい状況になっているといいます。購入する人の多くは、きっと今までしょう油を大きな瓶で購入したことがないのでしょうが、それでもこれがきっかけとなって商品の知名度が上がり、多くの人に知ってもらう機会が増えるのであればみんながハッピーになれるのですばらしい企画だと思います。

まだまだ萌え要素は衰えそうにありません。最近では難しい経済学関連の本でも萌え系のデザインを利用してわかりやすく説明して大ヒットしているものもあり、普段取っつきにくいものを身近にする魔法のアイテムといえると思います。今後はそこに意外性を付加することによって、より高い効果を得られる商品開発も進むのではないでしょうか。

【参考】
・J-CAST http://www.j-cast.com/mono/2010/03/24062866.html
・萌ッ娘企画 http://moe-kko.com/sakurahime.html

nouvelle vague (ホットミルクコミックススペシャル) nouvelle vague (ホットミルクコミックススペシャル)
(2006/07/28)
ユキヲ

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