津波警報でも開催した東京マラソンの是非
2010年の東京マラソンは非常に寒く、参加したメンバーに聞いてみると仮設トイレが大混雑していたそうです。それでも大会自体はかなり盛り上がりテレビの視聴率も10%を越える程でした。有名人が多数参加していたことも話題としては十分だったこともあるのかもしれません。
その一方で、当日はチリで発生した大地震による津波が発生し、日本にも到達するとして早いタイミングからテレビでは日本地図と警報の状況が映し出されていて、
広く警告を発していました。自分が今までに見たことがないような「大津波警報」まで発令され、CM中も日本地図が消えることはありませんでした。画面の真ん中付近に登場していたため、画面をまともに見ることができず一部のアニメファンの間ではその時間帯に放送していた鋼の錬金術師を再放送してほしいと強く叫ばれていたそうです。
この津波警報によって多くの人が避難を行なっていた矢先、沿岸部である東京・江東区の有明をゴールとする東京マラソンは続行されたのです。確かにこのイベントは世界からも注目され、国内で最大規模の注目度であり、中止をすることによる影響ははかりしれません。この大会を中止するという決断は並大抵のものではないはずです。中止にしたら多くのマスコミからたたかれるかもしれません。
関係者の話によると、このゴール地点は海抜6メートルほどであり、津波の予測が1メートルであったため、問題がないと判断したといいます。さらに南鳥島で10センチメートルであったことなどを確認しており、このまま続行しても問題ないと考えたのでしょう。しかし、津波が予想以上に大きく被害者を出してしまった場合でもマスコミは中止をしてしまった時以上に非難するでしょうし、実施すべきではなかったと考えるでしょう。
結果として問題ないほどの津波の高さで済んでよかったのかもしれませんが、危機管理という点で大会本部には今後の宿題事項ができたような気がします。
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