自転車通勤→ランニング→会社
担当内ではにわかにマラソンブームとなっていて、東京マラソンにみんなで申込みをしたり皇居の周りをランニングする会を定期的に開催しています。ランニングした後はビールで乾杯をするそうで、「それでは、走った意味がないんじゃない?」と当然感じるであろう疑問をぶつけると、「走る方がカロリーの消費は多いし、トレーニングにもなる。それに走った後の1杯がうまいんですよ」とにこやかな返事。
自分のように怠け者で苦しいことが苦手な人にとって、マラソンというものの楽しさはいまいちわからないのですが、驚くことに最近では自転車で会社の近くまで通勤してマラソンまでしてから会社に行くという強者までいるそうです。自分であればそこまでしてしまったら、その日は疲れ果ててしまい有給休暇を取得し帰宅して爆睡すると思いますが、そんなことなどせずにそのまま出社する人のために施設までできてしまったそうです。
それが、「ランナーズステーション+バイク麹町」です。場所は都心を走るランナーが集う皇居にほど近い地下鉄麹町駅からすぐ近くの麹町クリスタルシティ1階で、シャワールームや更衣ロッカーに加え、室内に駐輪場まで完備しているのが特徴です。自転車で職場と自宅を往復したいんだけど保管場所がないために断念したり、盗まれる不安をかかえたまま路上駐車をしていた人もこれで安心して駐輪し会社へ行くことができるのです。
このランナーズステーション+バイク麹町の利用情報は以下の通りです。
営業時間 | 平日 7:00?22:30、土曜日 8:00?20:00、日・祝 8:00?18:00 |
料金 | バイク会員の初回登録料(10,000円)+月額23,000円 |
サービス内容 | 駐輪スペース1台分、専用ロッカー1扉、シャワーの放題利用 |
電話番号 | 03-5275-0089 |
走り終わった後は、シャワーなどを浴びてスッキリした後に自転車を預けたまま近くにある地下鉄に乗って会社へと向かうのです。明日もあるので会社帰りも立ち寄って練習をした後、預けてあった自転車で自宅へと帰ります。このようなサービスは今後日本各地に広がって行く可能性を大いに秘めています。
自転車の平均速度は時速約15kmといわれているので、1時間ほどが通勤の限度だとすると都心から15km離れた場所までが対象となるでしょう。この距離がどのくらいかについて調べてみました。
<麹町から15kmという距離>(Google Mapにて計測)
・千葉方面:江戸川区まで
・神奈川方面:大田区まで
・埼玉方面:板橋区まで
・西東京方面:三鷹まで
どうも、東京都内を出ることができなさそうです。23区内にお住まいの方であれば十分この恩恵を受けることができると思いますが、そうでない人はあえて「ジテツウ」にこだわって1時間以上走るか、もしくはツールドフランス並みのスピードで疾走して1時間程度で到着するようにがんばるしかなさそうです。
今年の東京マラソンは応募者が約26万人で競争率は7.5倍にも達するほどの人気スポーツであるマラソンを、毎日少しずつサポートしてもらえるこのようなサービスが広がることによって、マラソン人口が増えメタボ人口が減るかもしれません。
【参考】
・日本経済新聞 2月3日
・ランナーズステーション+バイク麹町 http://www.runstabike.jp/
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