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海水から飲料水を作る装置

2009/06/15 Category: 環境問題

水で囲まれた星である地球なのですが、その世界中の水の中で飲むことができる水は全体の0.8%に過ぎないといいます。今も11-12億人の人が十分な飲料水がなく苦しんでいるのが現状なのです。すごく近くにある海の水を使うことができないというのは非常にもどかしく、どうにかしてこの水を飲める水にできないか、これまで多くの人が考えてきました。

その甲斐もあって各地に海水を飲料水に変えることのできる淡水化施設が誕生しました。その一つが福岡県にある海水淡水化センターです。その仕組みはある程度大規模な水槽を2つ作り、その片方に海水をもう片方に真水を入れ、その間を半透膜で遮ります。水は濃度を均一化しようとして海水の方に流れ、浸透圧がかかるのですがその圧力以上を海水側からかけることによって、海水を半透膜を介して真水に流す逆浸透法を利用しています。
しかし、この方法はある程度大きな施設が必要となり、施設自体を作るのも運営する電力も必要となります。発展途上国などですぐに利用するためにはもっと簡易的な設備が求められていました。

それを解決したすばらしい仕組みが、横浜市の食品製造機メーカーであるベイシティサービスが開発した「移動型海水飲料水化システム」です。基本的には逆浸透法を利用しているのですが、この装置のすばらしい点は動力源にあります。太陽光と風力という自然エネルギーを利用していて、太陽光パネルと風力プロペラをトラックに備え付けていて、24時間蓄電することができます。これによって、大きな設備がなくても発展途上国などで簡単に利用することができるのが、この装置の利点だと思います。

さらにトラックを完全な電気自動車にすれば、完全に動力を自然界から得ることができるので、より利用価値が高まるのではないでしょうか。

この移動型海水飲料水化システムは海水を1日で40トン処理し飲料水を作ることができることから、世界各国から現在注目を浴びているそうです。現在は1台あたり数千万円のコストがかかっているそうですが、今後量産化するにつれてこの問題も解決していくことでしょう。

以前地雷除去の装置を作ったメーカーを紹介しましたが、同様に水を作り出す装置も水不足の国を救う欠かせない装置なので、国が助成を行って積極的に世界へ貢献することが求められると思います。そうすることによって日本の技術者が世界から一目置かれる大切な存在となるのです。

【参考】
・JWG http://npo-jwg.com/studypl.html
・読売新聞 2009年6月14日


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