さわやかな自己紹介がカギ
人との関わり合いの中で、やはり第一印象は非常に大切だと思います。大切なのは中身だと言われていますが、それはその人のことをよく知ってからのこと。多くの場合、関係はそこまで深く知り合うことなく表面的なものになります。その場合、相手のことを判断するのは第一印象なんですよね。
人間の心理にはハロー(後光)効果といって、最初に受けた印象を強めていく傾向があるといいます。例えば、初めて会った人に対して清潔な印象を持った場合、その人の部屋が本当は汚ないとしても「部屋はいつもきれいに片付いているに違いない。人間関係もきっとさわやかなんだろう」と勝手にその人のよいイメージを重ねていくのです。
スムーズな人間関係を構築する上でも、会ったときの第一印象と自己紹介をよりよくすることが大切だとマナーデザイナーの岩下宣子さんはいいます。自分のよいところを客観的に見つめ、意図的に相手に与える印象を作りだしていくことができるといいと思います。明るい自分を演出したいのであれば、笑顔を時折織り込んで、時には元気にあいさつをすると効果的です。
ハロー効果は恋愛にも影響を及ぼすそうです。恋愛は美しき誤解ともいわれていて結婚した途端に「こんなはずではなかった」となる人もいます。始めに受けた印象が持続し強められていくのですが、始めにいい方向だとそれが持続し、悪い方向もそのまま持続してしまいがちです。
大切なのは、やはり始めが肝心ということなのです。
【参考】日経Plus1 4月18日
人脈のバイブル―第一印象を高め顔を広めるための法則 (達人ブックス) (1998/11) 中島 孝志 |
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