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子供の笑顔の代償は痛すぎる

2009/01/12 Category: 子育て

ダンボール遊び

夜会社から帰ってくると、子供は寝ているか、もしくは丁度ぐずっている最中。そして朝は自分の時間がないので元気でニコニコな子供と遊ぶ時間もありません。その分休日は思いっきり子供と遊ぼうと思い、近くの公園などにいき一緒に遊びます。不思議なことに、子供と一緒だといつもなら絶対に話しかけられることのない人たちに話しかけられます。

そんな楽しい一日も終わりかけ、夕方頃家でその出来事は静かにそして強烈に起こりました。きっかけは宅配便です。奥さんが頼んでいたベビーカーに取り付ける子供の足まですっぽりと入るフットマフが届きました。奥さんがベビーカーに取り付けている間に、このあまったダンボールを何かに使えないかと考え、”その時の自分としては”素晴らしい思いつきをしました。


マクラーレン フットマフ

随分前に、子供がこどもまつりでダンボールのトンネルできゃっきゃと遊んでいたのを思い出し、早速1つしかないダンボールを少しでも長くしようと、閉じてある上下を外し、それを筒状にガムテープで固定します。このままではなんか味気ないので、中にハート、スペード、ダイヤ、クローバの4つをマジックで書き、ほんのちょっと楽しそうな雰囲気だけ醸し出しました。

さっそく、そのダンボールを子供の前に横にすると、激しく興奮し始めキャッキャと奇声を上げながらトンネルをくぐります。この子供の笑顔が次第に麻薬のように自分の脳を溶かしていくのを知ったのは随分後のことです。トンネルに飽きてくると、次にダンボールを縦にし、その中に子供を入れてダンボールだけをくるくると回す遊びを開始します。子供から見ると次々とトランプの絵が目の前を回るので楽しかったのでしょう。これも大喜びです。

そして、図に乗った自分は再びトンネル状態にして、途中まで入ってきた子供をダンボール毎つり上げて、飛行機ごっこを始めます。これが一番喜んだせいもあって10?を遙かに超える子供を何度も何度も持ち上げては移動していました。ようやく終わった頃、自分の体に異変が生じていたのです。

それは、激しい腰痛。

これまで体験したことのないような、腰痛に襲われ楽しみにしていた「天地人」も座ってみることができません。困りました。このとき初めて横向きで座ると腰に優しいことを知りました。奥さんになんとか湿布を貼ってもらい、魚を入れたら一発で酸欠になるくらいの腰痛に効くという入浴剤をガンガン投入して、のぼせるほどお風呂に入ってようやく一段落しましたが、脳裏には次々と言葉が浮かんでは消えていきます。

・自分も歳をとったのかなぁ
    ↓
・あんなことするんじゃなかった・・・
    ↓
・でも、子供もあんなに大喜びしてくれたし、やめられないよなぁ
    ↓
・治らなかったらどうしよう
    ↓
・病院で「子供と飛行機ごっこしてたら腰を痛めました」なんて言えないよなぁ
    ↓
・会社でも腰痛の原因は言えないし・・・

幸いなことに、翌日になって回復に向かっているのでよかったのですが、次回からは本当に気をつけないといけないと反省した一日でした。父親というものは、子供の笑顔のためには自分の体をも犠牲にしてしまう悲しい生き物なのかもしれません。


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