個人でお金の貸し借りをするビジネス
今月どうしてもお金が足りないというとき、日本では実に多くの消費者金融、銀行、クレジットカード会社等があります。借りる側からみるといかに安く借りることができるかが大切ですよね。
おそらく一番安いのは、自分の親から借りる等の直接の貸し借りだと思います。顔見知り同士のお金の貸し借りは時に人間関係までもぎくしゃくさせてしまうことになりますが、少額であれば無利子で借りることもできますよね。例えば、ジュース代や昼食代を借りる場合、次の日に200円にして返さないといけないということは、「滅多に」ないんじゃないでしょうか。
海外では、日本では見たこともない様な金融サービスがあるそうです。その一つが、「Lending Club」というサービスです。
「Lending Club」は、仲介役がお金の貸し手と借り手をマッチングさせるサービスで、「P2P金融サービス」というものだそうです。このサービスは企業から貸し出すのではなく、個人間でお金の貸し借りをすることができる点が斬新だと思います。
このサービスを利用すれば、お金を持っている消費者は、一定の金利で「お金を借りたい消費者」に貸付けを行うことで資産を増やすことができ、一方の借り手は、低めの金利で「お金を貸したい消費者」から借り入れをできるようになります。
「Lending Club」が仲介役で入ることで、借り手側の返済能力の与信を行い、貸し手側のリスクをある程度担保するようになっているので安心といえます。
このようなサービスを、最近では「ソーシャルレンディング」と呼んでおり、海外では一般的気になりつつあるそうです。個人間なので、ある程度企業側の貸し倒れリスク等は高まる傾向にありますが、与信審査によって一定のリスクをヘッジしているのでしょう。
日本でも、実際にソーシャルレンディングサービスを実現させようとしている企業があります。それが、maneo株式会社が運営する「maneo」というサービス。
まだサービス自体は開始されていませんが、日本の目的別貸し出し残高が7兆円規模であることを考えると、もしかしたらかなり大規模なビジネス分野が登場することになりそうです。
お金を貯金しておくよりも、誰かに貸した方が利率が高いのであれば、多くの人が参加するんじゃないでしょうか。一度企業が貸す側からのお金を集めて再分配することで、自分が出したお金は、1対1ではなく、1対Nになるので、リスクも分散されます。かかえるリスクは金利という形で貸す側に還元することで、サービスとして成り立つでしょう。
今の法律上、厳しい面もあるのかもしれませんが、いかに消費者の貯金を動かすかによって経済が活性化するかがかかっているので、柔軟に対応できてもいいのではないかと思います。
【参考】exciteニュース
http://www.excite.co.jp/News/it/20080901/Markezine_5223.html
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