金銭教育のススメ
小学校、中学校、高校と数多くの勉強をしていくのですが、実は自分たちの生活に最も大切で将来必ず必要な知識を教えていないのです。それが「金銭教育」です。経済といった学問については、大学に行くこと学ぶことができるのですが、自分が稼いだお金をどのように使えばいいのか、保険や貯蓄、投資に対して自分たちはどのように向き合っていけばいいのかといったお金にまつわる振る舞い方について学校では教えてはくれないのです。
これは、日本でお金について勉強することは「いやしい」という考え方が根強くあるからだと考えています。お金お金と言う人のことを守銭奴などと言ったりしますがあまり好ましく映らず、触れてはいけないある意味タブー視されている分野であるような気がします。しかし冒頭にも言ったように金銭に関する勉強は必ず役に立ちますし、正しい金銭感覚や大切さを学ぶことは、社会人になる前に知っておくべき内容であると思います。
年末年始にかけてお年玉などお金を手にする子供が多いこの時期、改めて効果的な金銭教育について、そのポイントを紹介します。
<こづかいを教材に変えるポイント>
■額は相談して決め、簡単には変えない、やめない
金銭の自己管理に慣れるのは時間がかかります。焦らずゆっくりといきましょう。
■文房具やハンカチ、靴下など必需品の購入も子供にさせる
まかなう品目を徐々に増やし「生活にはお金が必要」だと理解させます。
■口出し、アドバイスは慎重に
買い物の要不要の判断はあくまで本人にさせます。失敗してもそれが糧になるのです。
■こづかい帳で買い物を振返る習慣を
「いい買い物だった」「もったいなかった」という感覚を養います。
■慣れれば預貯金の原資を別途与える
口座を実際に開いてあげて、管理させます。
■こづかいをドルで渡す
すぐに使えないことから、どうしたらいいのかを本人が考えるようになります。
他にも色々あると思いますが、お金について子供の頃から知ることができれば、どうしたらうまく貯めることができ、いい買い物をすることができるのか自分で考えることができるようにあると思います。同時に自分で進んで学んでいく姿勢も身につけてもらうことができるのではないでしょうか。
今は経済的にも投資的にも厳しい状況ではありますが、よく分からないからといって誰かにお願いしたり、誰かの言いなりになった結果として失敗した場合、必ず心のどこかで他人のせいにしてしまうでしょう。自分で金銭教育を行い判断して結果に対して責任を持ったとき初めて、成果も出てくるのかもしれませんね。
【参考】日本経済新聞 12月20日
かしこい子どもを育てるおこづかいトレーニング―お金のやりくりで生きる力が身につく (2006/03) 岩下 桂子金子 フランク |
キャッシュフロー for キッズ (日本語版) (2005/08/05) 不明 |
◆関連する記事◆