奥さんを一人にしてあげる気づかい
すごく考えさせられる記事を見付けました。35歳のサラリーマンで大手企業勤務、イケメン、家事の手伝いもするし子供をお風呂に入れてあげたりもする理想的な父親がとある悲劇に遭遇します。
それは、彼が奥さんと子供の3人で温泉旅行にいったときのこと。恋人時代に何度かデートした思い出の場所で、娘が生まれてから子育てで忙しかったから気分転換にという思いから出かけたものでした。それは行きに渋滞で30分ほどノロノロ運転になり子供が泣き出したときに起こりました。
しばらく子供をあやしていた奥さんが、突然クッションで子供をバンバン叩きながら「うるさい!黙れ!!」と叫びだしたそうです。びっくりして子供を取り上げたのですが、奥さんはわんわん泣き出して家に帰ると言い出す始末。帰ってからも1日中ずっと子供を無視し続けたといいます。
記事では、理想的な夫であっても風呂に入れたり家事を手伝うといったことでは今の奥さんは満足しないと言っています。色々な社会的な背景はあるのですが、最も大きいのは「一人きりで向き合う子育てのストレス」だそうです。現代人にとって最も大切なものは「自分の時間」であって、そこを侵食されることを非常に嫌うのです。結婚しない女性が増えたのもニートが増えたのも、「自分の時間が浸食され少なくなってしまうから」と結論づけています。
すこし、偏りすぎた考え方だとは思いますが、自分の時間がないというのは確かにストレスを感じると思います。体力的なつらさよりも自分がやりたいことが別にあってそれができないというのは精神的にきついですよね。特に一日中子供と一緒にいる場合は、それが顕著に出るでしょう。
ところが、多くの男性にはそのジレンマが分からないもので、優しくて理解ある男性ほど、家族一緒に楽しい時間を作ろうと努力するそうです。これは子どもに自分の時間を奪われていると感じている奥さんにとっては逆効果であり、せっかくの休日や子どもの夏休みに家族揃ってどこかに出かけるということは、出かけるための準備と帰宅してからの後始末でさらに自分の時間を侵食されると恐怖心すら覚えてしまうというように考え方が180度違ってくる危険性をはらんでいます。
彼がとるべき行動は日帰り温泉旅行ではなく、子供と2人でどこかに出かけ奥さんをひとりにすること、2人で留守番し奥さんを独身時代に戻らせて楽しんできてもらうことも大切だと言えます。逆の立場に立ったとき、自分もストレスを感じることでしょう。「あなたばっかり・・・」というような一方的な役割分担は今の時代にはないんですよね。
常に実行できるかどうかはわかりませんが、心と体のリフレッシュをお互いができる環境を作りあっていくことによって、育っていく子供に対しても優しく接することができるようになり、真っ直ぐに子供も育ってくれると肝に銘じて思いやる必要があるのだと思います。
【参考】Diamond Online
http://diamond.jp/series/ikeuchi/10006/
99%親の努力で子は決まる! (2005/06/11) チャン・ビョンヘ |
◆関連する記事◆