空前のまめブーム到来
そのブームが到来したのは今年の正月のことでした。お正月に出てくるものとしてはおせち料理がありますが、そこに必ずといっていいほど入っているのが黒豆です。黒豆は、黒い大豆のことで黒豆の色素に含まれるアントシアニンやサポニンなどの成分が、脂肪の蓄積を抑える働きがあり、肝臓の働きを助ける効果があるそうです。
そんな黒豆をおそらく初めて食べるであろう子供がいました。彼は、他の料理には目もくれず、ひたすら黒豆だけを手づかみで食べまくります。その様子はまるで何かにとりつかれているかのような怪しげなオーラさえ感じさせるほど。
それ以来、子供の口癖の一つとして「まめー」が加わることになります。この「まめー」の言い方としては、語尾を上げていくことがポイントです。「クラブ」という言葉も語尾を下げてしまうと、部活動系になってしまい全く別なものになってしまいますが、この「まめー」の語尾は、もっと極端に上げます。それをかわいく喋ることによって、彼の発音となるのです。
では、早速彼の中でブームとなった「まめ」たちに登場してもらいましょう。
■豆その1(黒豆)
北海道産 光黒大豆
まずはこの方。このブームの火付け役となった黒豆です。上にも書いたように栄養満点の黒豆は、兵庫県篠山市が原産の「丹波黒」、京都府京丹波町の「和知黒」、京都府亀岡市・南丹市等の「紫ずきん」、岡山勝英地域の「作州黒」、北海道の「早成光黒」「中成光黒」「晩成光黒」などが有名です。
■豆その2(大白花芸豆)
白花芸豆の煮豆
次の豆は、黒に対して白い豆です。正確には大白花芸豆といって中国が原産の豆で、大白(おおしろ)と大黒(おおぐろ)と2種類があるそうです。白くて大きいので食べがいがあります。
■豆その3(大正金時豆)
北海道 十勝産大正金時豆
次の豆は、金時豆です。正確には大正金時豆といい、昭和初期に北海道の十勝地方の幕別村で見つけられ、大正村(現在は帯広市内)で量産されたことからその名が付いたそうです。金時豆は粒の形が良く食味も優れていることから、煮豆用に最も適した豆とされ、洋風の煮込み料理にもよく用いられます。やや小さい豆ですが、2,3個をまとめて口にほおばるのが彼の中で粋な食べ方となっているようです。
■豆その4(大豆)
北海道産プレミアム大袖大豆1kg
この豆はおなじみだと思います。節分の際には年齢以上の量をほおばった経緯もある大豆です。大豆に含まれる大豆たんぱく質には、血中コレステロールの低下作用、肥満の改善効果などがあり、1歳半の子供には残念ながら効果はなさそうです。
■豆その5(トウモロコシ)
北海道美幌産 朝採りとうもろこし
これは「まめ」ではありません。トウモロコシです。豆がマメ科に対してトウモロコシはイネ科とまったく接点がありません。
■豆その6(ボーロ)
やさいのボーロ 100g×1ケース(12入り)
もはや、豆でも何でもありません。ボーロとはポルトガル語で「ケーキ」を意味し、小麦粉に卵、砂糖などを加えてこねて成型してから焼き上げたものです。九州の丸ボーロ、沖縄の花ボウルなどがあります。
このようにしてみてみると、丸くてちっこい食べ物は何でも「まめー」となることが分かります。この特性をうまく活かしてすべての野菜を小さく丸くしてしまうことによって、全部豆として食べてくれるかもしれないと奥さんは画策しています。本当に全ての丸い食べ物が豆になる前に何でも食べさせてしまうといいかもしれません。
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