2017/12/10
Category: 2017年_おんな城主直虎
毎回、楽しげなタイトルを付けてくれる本ドラマもあと2回。前回明智光秀に謀反の事実を告げられた徳川の面々は、信長の誘いに応じて安土などに出向くことになります。その裏工作として万千代から三河へと逃がす道を考えて欲しいとお願いされた直虎は、堺に出向きかしらたちに再会を果たすことになります。しかし、かつて夫婦になろうと決めた二人にもかかわらず、二人の間にはまったく恋愛感情もありません。
ひとえに直虎が再会早々お願い事項をまくし立ててかしらの機嫌を損ねてしまったからかもしれませんが、結果的にかしらも直虎の言うとおり、家康を逃す作戦に協力することになります。途中でかしら自らが農民に扮して噂話を流布する様子は、海上商売で財をなしたものとは思えない言動ではありますが、結果的に直虎の意を汲んだ協力者という立ち位置を確立してしまったようですね。
明智光秀の心情の変化、本能寺での信長の思い、家康の逃走、穴山信君の最期、そういった直虎周辺で起こった出来事はことごとくスルーされてしまっていますが、これも時間のなさが要因なのかもしれません。家康を逃したのが直虎の功績だというのなら、そこはもう少し丁寧に表現してあげないと最終回を満足に迎えることができないのではないでしょうか。
きっと最終回は家督を正式に万千代に譲ると共に、明智の子供である自然の処遇などで最後の抵抗をするものとみられますが、直虎が最後までどのように描かれるのか残すのは1回しかないので不安になって来ました。視聴者が1年間みてきてよかったと満足できる最終回になることを願ってやみません。
■直虎紀行■
滋賀県甲賀市
- 小川城跡
三重県伊賀市
- 徳永寺
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2017/12/03
Category: 2017年_おんな城主直虎
今回は政治の世界の裏側の戦いについて描かれます。信長は甲斐からの戻り道の中で駿河や遠江を観光したいと言いだし、家康はその対応に追われます。しかしこれは後に信長の領内の見回りと状況確認であったことが分かるのですが、おそらくこの時家康を含めた家臣達はそのことに気がついている人はほとんど居なかったのではないでしょうか。
対面した家康に対して信長はしばらくじっとにらんだまま何のリアクションもありませんでした。このあたりは海老蔵さんの演技によるものなのかなとは思ったのですが、なにを考えているのか分からない不気味さは確実に醸し出せていたと思います。
そんな信長と家康の間で奔走したのが氏真でした。信長の前では思惑がありながらも相撲を見せて喜ばせたり、光秀との関係のなかで次回以降のキーマンになるそぶりをみせたり、大活躍でした。終盤にかけて桶狭間のかたきをとる気満々なのでしょう。
直虎は今回、家康に天下を取って戦のない平和な世の中を作るようお願いし、家康もそれに徐々に呼応するそぶりを見せ始めています。次回は本能寺の変がくると思いますが、その中で有名な逃走劇に井伊家がどのように関わっていくのか楽しみにしたいと思います。
■直虎紀行■
静岡県富士宮市
- 富士山本宮浅間大社
静岡県浜松市
- 浜松城公園
今回は政治の世界の裏側の戦いについて描かれます。信長は甲斐からの戻り道の中で駿河や遠江を観光したいと言いだし、家康はその対応に追われます。しかしこれは後に信長の領内の見回りと状況確認であったことが分かるのですが、おそらくこの時家康を含めた家臣達はそのことに気がついている人はほとんど居なかったのではないでしょうか。
対面した家康に対して信長はしばらくじっとにらんだまま何のリアクションもありませんでした。このあたりは海老蔵さんの演技によるものなのかなとは思ったのですが、なにを考えているのか分からない不気味さは確実に醸し出せていたと思います。
そんな信長と家康の間で奔走したのが氏真でした。信長の前では思惑がありながらも相撲を見せて喜ばせたり、光秀との関係のなかで次回以降のキーマンになるそぶりをみせたり、大活躍でした。終盤にかけて桶狭間のかたきをとる気満々なのでしょう。
直虎は今回、家康に天下を取って戦のない平和な世の中を作るようお願いし、家康もそれに徐々に呼応するそぶりを見せ始めています。次回は本能寺の変がくると思いますが、その中で有名な逃走劇に井伊家がどのように関わっていくのか楽しみにしたいと思います。
■直虎紀行■
静岡県富士宮市
- 富士山本宮浅間大社
静岡県浜松市
- 浜松城公園
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2017/11/26
Category: 2017年_おんな城主直虎
前回までで岡崎勢と浜松勢で内部分裂の危機にあった家康ですが、万千代の助言もあり岡崎の家臣たちの人心を掌握することに成功します。やり方はその昔直虎が村人にやったような「自分は非力だから助けて欲しい」という下からのお願い系。
これによって、これまでもやもやしたものを持っていた岡崎の家臣団は一気に晴れ晴れした表情で駿河をとるという目標に向かって立ち向かうことになります。あっという間の心変わりに見ている方としても戸惑いを感じてしまいますが、ここは今回のポイントではないのであまり時間を取るわけにもいかないということなんでしょう。
今回のある意味中心的な人物は直之と六左衛門だと思います。彼らはこれまで井伊谷を一生懸命守ってきたのですが、今回戦を機に徳川家、中でも万千代のもとに仕えるという選択を与えられます。
それぞれに思うことはありながらも、最後は自らそこに意味を見いだして新たな道に進んでいきます。このように誰かに必要とされる自分というのはもの凄く名誉なことなのではないでしょうか。
さて、次回は信長に翻弄されまくる家康の新たな試練です。残り回数も少なくなってきている中で、井伊家の家督をいつ譲るのか、直虎の最期がどのように迎えられるのか、楽しみにしていきたいと思います。
■直虎紀行■
静岡県掛川市
- 高天神城跡(搦手(からめて)門)
前回までで岡崎勢と浜松勢で内部分裂の危機にあった家康ですが、万千代の助言もあり岡崎の家臣たちの人心を掌握することに成功します。やり方はその昔直虎が村人にやったような「自分は非力だから助けて欲しい」という下からのお願い系。
これによって、これまでもやもやしたものを持っていた岡崎の家臣団は一気に晴れ晴れした表情で駿河をとるという目標に向かって立ち向かうことになります。あっという間の心変わりに見ている方としても戸惑いを感じてしまいますが、ここは今回のポイントではないのであまり時間を取るわけにもいかないということなんでしょう。
今回のある意味中心的な人物は直之と六左衛門だと思います。彼らはこれまで井伊谷を一生懸命守ってきたのですが、今回戦を機に徳川家、中でも万千代のもとに仕えるという選択を与えられます。
それぞれに思うことはありながらも、最後は自らそこに意味を見いだして新たな道に進んでいきます。このように誰かに必要とされる自分というのはもの凄く名誉なことなのではないでしょうか。
さて、次回は信長に翻弄されまくる家康の新たな試練です。残り回数も少なくなってきている中で、井伊家の家督をいつ譲るのか、直虎の最期がどのように迎えられるのか、楽しみにしていきたいと思います。
■直虎紀行■
静岡県掛川市
- 高天神城跡(搦手(からめて)門)
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