あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 高畑充希


軍師官兵衛 第47回「如水謀(はか)る」

2014年11月 23日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

太閤殿下がなくなってからの物語の進行がめちゃめちゃ早くなってきているような気がします。今回は三成と家康との関係がいよいよ深くなっていき、関ヶ原の戦いに向けたプロローグまでが内容となっていますが、前回家康の屋敷に三成をかくまって佐和山城への隠居をすすめ、三成もその通りにします。個人的にはこの辺りを深く描いて欲しかったのですが、物語は官兵衛を中心としたものなので仕方ありません。

その如水も、自分は隠居の身であるということを好都合に様々な人のところに出向いて様子をうかがいます。極めつけは恨みもあるであろう三成のもとに出向き、策まで進呈する状況。家康が三成に動くように誘導していたということですが、如水も十分同じ動きをしていたのですね。しかもかつて秀吉の軍師であったということから、その策通りに三成も信じたのかもしれません。数年前の大河ドラマで直江兼続側から三成を見ましたが、今回は逆の立場。そのあたりもさらりと流されてしまったのがちょっと残念でした。

毛利家に立ち寄った際には、毛利家の意見がまとめきれていない状況を見て内紛が起こることを予想するあたり、さすがキレル武将だなと感じました。かつての状況にとらわれることもなく、黒田家という守るべきものも長政に譲っていることから、本当に自由な動きができるようになって、いよいよ如水も最終章は華々しく幕を開けていくのだなと、周囲の状況をみて感じました。

次回は、いよいよ如水が動き出します。長政も今後蜂須賀家と長く断絶するとは思いもせずに糸と離縁し、家康の養女と結婚し、益々家康側につくことが明確な状況での関ヶ原の戦い。どのように運命は転がっていくのか残り少ない話を楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
滋賀県米原市
 - 観音寺
 
滋賀県彦根市
 - 佐和山城趾

軍師官兵衛 第45回 「秀吉の最期」

2014年11月 09日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回から引き続き熊之助の話が続くのですが、これは完全に事故としかいいようがない出来事でした。官兵衛や長政も複数回にわたり大陸へと航海をしていますが、いつこのように転覆事故を起こしてもおかしくない状況だったのでしょう。それがたまたま熊之助にやってきたということ。しかも無事に大陸へ渡ったとしても父や兄から褒められることは決してなかったと思います。彼が生きていたら黒田家はどのようになっていたか分かりませんが、このように独断で物事を進める人は今後長政などから疎まれてしまう危険性もあったかもしれません。

そんななか、秀吉の死期は確実に迫っていました。他のドラマでは秀吉が様々な人に秀頼を頼むと言いいながら、誓約書のようなものまで書かせていましたが、さすがに今回はそこまではしていませんでした。どんどん老いていく秀吉を演じる竹中直人さんは見事な演技なのですが、同じように歳を重ねているはずのおねを演じる黒木瞳さんはここでも若々しく、この2人の見た目のギャップがどんどん広がっていくのに違和感を覚えます。

今回の最大の見所は如水と秀吉の最後の別れのシーンでしょう。他の人に言うように秀吉は秀頼を頼むというのですが、如水はその手をふりほどいて力のあるものが天下人になるのだと支援を拒否します。この手前で家康が同じように言われて全力で秀頼を盛り立てると模範解答を述べていたのとは対称的な対応であり、普通ならここで秀吉から厳しい沙汰が言い渡されてもおかしくない状況です。しかしそうはならずに、最後まで軍師らしく振る舞った官兵衛とそれにたよった秀吉という関係を上手く表現できていたのではないかと思います。

この後は、歴史が物語っているように家康と三成の全面戦争の様相を呈してくることになりますが、最後数回のなかで黒田家がどのようにこの最後の乱世を生き抜いて太平の世の中に引き継いでいくのか楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
京都府京都市
 - 伏見城趾(伏見桃山陵)

軍師官兵衛 第31回「天下人への道」

2014年8月 03日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回恐ろしいほど速いスピードで明智光秀を破ってしまった秀吉。この物語はあくまで官兵衛を主人公とするものなので、秀吉の周りの出来事はある程度割愛するのは仕方ないことなのかもしれません。そういう意味で今回の賤ヶ岳の戦いでは、官兵衛は軍師らしく兵の進め方を必死に考えるというシーンで登場しますが、走行している間に戦も終わってしまいます。

残れたのは、市の娘たち。この辺りは江で見ていたシーンと重なるのですが、少なくとも宮沢りえよりも今回の茶々の方がリアリティがあるような気がしたのは自分だけでしょうか。ナレーションで茶々の存在が今後の官兵衛と秀吉を大きく動かしていくことになるのです、とあったので、これからどんどん露出してくるのではないかと思います。多くのシーンで江の場面と重なるところがありましたが、ちょい役で市を演じていたのが内田恭子でした。ひさしぶりの登場に驚きを覚えますが、やはり現代物の方が似合いますね・・

そういう意味では今回官兵衛らしい演出と感じたのが千宗易を介して再会した荒木村重(道糞)とのやりとりでしょう。史実通りなのかはおいておくとして、かつて語っていた信長との戦いに勝ったとしながらも、どこか虚無感に襲われてしまいます。そんな道糞を放っておくことができない官兵衛。話をするにつれて、彼を通じて今後秀吉が天下人として魔物にとりつかれていく様子を描いていくのではないかと思います。この描き方はなかなか素晴らしいと感じました。これで官兵衛の内面を村重という遺恨を残した相手を通じて見ることができるという流れなのでしょう。

さて、次回は天下により近づいた秀吉が徐々に官兵衛とすれ違いが起き始める様子が分かりそうです。かっこよかった小早川隆景が登場してくれることを望みつつ、次回を楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
滋賀県長浜市
 - 賤ヶ岳(しずがたけ)

福井県福井市
 - 北の庄城址公園