あしたまにあーな

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八重の桜 第7回「将軍の首」

2013年2月 18日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

前回、西田敏行さん演じる西郷頼母の必死の説得にもかかわらず、とうとう京都守護職を受けることになった容保。今回は、その容保の京都での様子とお供でついていった覚馬を心配する家族の様子という2本立てで成り立っています。

描き方も難しい局面ではありますが、こういう状況でもしっかりと歴史の動きを中心に描かれているという印象を持ちました。争いが絶えない京に到着した容保は、始め慶喜たちの前で攘夷派の浪士の言い分にもあえて耳を貸し、説得によって改心させていく方策をとっていたのですが、身内からの不祥事をきっかけにそれではうまくいかないことを悟り、最終的には厳しい取り締まり作戦に舵をきっていきます。

そうした武力で人を押さえつける方法に対して尚之助は、覚馬が言っていた言葉として、次のように示しています。それは、圧倒的な武力は初めのうちは感嘆を受けるのですが、そのうち恐れになって、最後は憎しみに変わっていくということ。

八重はその理不尽さをあり得ないといいますが、まさにこれは上手く表現された言葉だと思います。人を押さえつける方法はいつかほころびを生み、最後は自らをずたずたにしてしまうものではないでしょうか。初めは優しかった容保も既に弾圧モードに入っているので、会津としては厳しい先行きが待っていることでしょう。もうそこには、全力で止めてくれるような部下はいないのです。

孝明天皇からの厚い信頼が、かえって容保に退路を断たせることになっていくのでしょう。次回からはどんどん厳しい世界になって行くのではないかと思います。

◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
 - 金戒光明寺

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八重の桜 第6回「会津の決意」

2013年2月 11日 By: rainbow Category: 2013年_八重の桜 No Comments →

ここ数回は八重の周辺は落ち着いており、政治の表舞台がクローズアップされています。世の中的な動きは比較的さらっと流れており、薩摩藩を中心とした主導権争いは島津家や西郷などがあまり登場することなく状況描写のみで勧められているのに対して、会津藩の中の様子がこれでもかと言うくらい詳しく描かれています。

この演出は自分にとっては嬉しい限りです。薩摩藩から見た幕府側の様子は、篤姫の中で見てきたので、ここで再び登場したとしても新しい発見は少ないのですが、今回は全く逆の幕府を守るという会津藩の立場から見た薩摩などを見ることができるので、より会津藩に親近感が湧く内容となっています。

藩を立ち上げた保科正之の家訓をしっかりと受け継ぎ、心にそれが刻み込まれている人々。初回から何度も登場したこの家訓が、今まさに時限発火して重要な局面で語られようとしていました。そのフラグも決してバレバレな前振りではなく、自然と出てくるような描き方も非常に上手いと思います。

今回は、その会津藩が京都守護職を受けるかどうかの状況のなかで西郷頼母と容保のやりとりに尽きると思います。頼母がかつて容保に対して、我が身に変えてでもまずいと思ったときには諫めると言っていました。まさにそのような状況の中で、今諍いが絶えない京都に向かえば会津はいずれ滅びてしまうと体を張って諫める頼母。それに対して、保科正之の家訓を取り出し、今将軍家を守るのは当然であり、京都を死に場所と思うくらいの覚悟であることを伝える容保。この2人の迫力あるやりとりに、ただただ見入ってしまいます。お互いに会津を良くしようという気持ちは同じであり、それぞれにも論理があります。

結果として京都守護職を受けることになったのですが、この先会津は厳しい状況になっていくのだと思います。それでも誇りを持って生きる様子をこの人たちから見ることができると期待してしまう、そんな内容であったのではないでしょうか。これからが楽しみです。

◆八重の桜紀行◆
福島県猪苗代町
 - 土津神社

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天地人 第15回「御館落城」

2009年4月 12日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

長く続いた御館の乱も景勝の圧勝という形で終焉を迎えることになります。最後の戦い自体は非常にあっけなく終わったような感じがするのですが、この戦いだけで物語を3回も使ったことからも、謙信亡き後の状況がいかに大切であったかがわかります。

景勝にとっては、今回の御館の乱は戦況以上に、母と妹を敵に回すという心中穏やかでない状況に置かれる厳しい戦いとなったと思います。母である仙桃院は助かったのですが、妹の華姫は夫である景虎とともに自害する道を選びます。この選択はある意味戦国の世の中にあって当たり前なんですよね。政略結婚によって同様の状況になってしまった場合、いくら親族である人たちが敵になったとしても、嫁いだ先の夫とともに生きるのはこの世の中の定めなのかもしれません。

もうひとつ残念なのが景虎の周りには忠誠を誓って奮闘する武将が少なかった様に思えます。最後まで側近にいた家臣も北条に帰ると言い残して不敵な笑いを浮かべながら去っていくし、この男のおかげでなんかめちゃくちゃにされてしまったような気さえしてきます。運もなかったのが残念ですね。道満丸が無事に春日山に到着していればまた違った道もあったんでしょうが。

これで相武紗季と玉山鉄二という2大スターを見ることができなくなるのはなんだか寂しい気がしてなりません。この2人に代わり次に登場するのは家康役の松方弘樹です。視聴率的に下がらなければいいのですが、そこは松方弘樹の名演技に期待することにしたいと思います。

今回最も活躍したのは、やはりお船でしょう。身をもってこの事態を打開しようと自ら御館に向かって仙桃院に訴えかけます。結果的には道満丸の暗殺によって総攻めになってしまうのですが、最後に兼続によって景虎に義理がとおされる結果となりました。女性ってやっぱり強いですね。

□■天地人紀行■□
新潟県妙高市
・妙高山
・関山神社
・鮫ヶ尾城跡
・曲輪跡
・勝福寺


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