あしたまにあーな

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花燃ゆ 第36回「高杉晋作の遺言」

2015年9月 06日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

前半は奥での興丸に関する出来事でした。野菜嫌いの興丸に対して美和は実際に野菜を育て、それを自分で食べることによって嫌いなものでも食べられるようになるはずという美和の提案に対して周囲は異をとなるのですが、銀姫はこの意見を快諾します。

結果的に周囲の反対意見を押さえ込んだのは敬親でした。敬親も一緒に農作業を行うことによって、都美姫などが文句を言いかけるタイミングを完全に抑えたのでした。ありがちなパターンなだけに本当なのかわかりませんが、物語全体としてこの逸話がこの先の展開に大きな影響を及ぼすものとも思えないので、フィクションでも許される範囲なのでしょう。

そして、後半は高杉晋作。前回から結核の症状が出ていた高杉ですが、いよいよ厳しい状況になっていきます。一部のメンバーに閉じていた病気のことは、宴会の最中に吐血することによって周知の事実になってしまいます。高杉としてはやりきった感を表現していましたが、きっとこれから幕末が本格化することが分かっていて自分がいなくなってしまうことに、もの凄く後悔したのではないでしょうか。

物語のなかでもいっていましたが、松下村塾の人々はほとんどいなくなってしまいました。その残された人々は、先人が残したものを後世に継いでいかなくてはなりません。それがどれほどつらく厳しいものなのか、わかる術はありませんが、美和や伊藤利助、小田村伊之助から改名した楫取素彦などを中心に見て行きたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県下関市
 - 高杉晋作の墓

花燃ゆ 第35回「孤高の戦い」

2015年8月 30日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

自分のように歴史の表舞台を中心に見ているひとにとっては、なんだか物足りない気持ちになったのではないでしょうか。題名の意図は最後の方に美和の口から明らかになり、高杉のことを示していることがわかるのですが、松陰や久坂など様々な人の思いを背負って戦っている戦である幕長戦争(ちなみに、この言葉初めて知りました。今まで第2次長州征伐と習ってきたので)の描き方がもの凄くチープすぎて涙が出る程なのです。

危うくナレーションで終わるのではないかと思ったほど、攻撃のシーンなどを割愛する場面が多く、大河ドラマの醍醐味である戦のスケールなどは全くなかったのが残念でした。丙寅丸が冨士山丸を攻撃するシーン、小倉城を攻めるシーン、周防大島の戦いなど、戦いの前と後だけを簡単に説明して結果を伝えるなど突っ込みを入れたくなる場面は数多くありました。

では物語の中心である美和周辺ではどうかというと、兄から教えてもらったという守り方をなかで披露したり、昇進したりとほぼ無風な感じで、これがしばらく続きそうです。

さて次回はとうとう高杉もいなくなってしまう模様です。きっと今回ちょいダシしていた辰路さんの子供について、高杉から美和に暴露するのでしょうが、高杉がいなくなってしまったら物語の面白さをどこに見いだしていけばしばらく悩んでしまいそうです。次への興味を持たせてくれる内容が登場してくれることを願ってやみません。

◆花燃ゆ紀行◆
広島県広島市
 - 旧国泰寺愛宕池

山口県周防大島町
 - 幕府軍の砲弾跡(浄西寺)

福岡県北九州市
 - 小倉城

花燃ゆ 第28回「泣かない女」

2015年7月 12日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

物語は今回から本格的に奥編となっていきます。夫の無念を晴らすため殿様に直接話を聞きたいというのが奥に入る理由であることは前回言及がありましたが、それが歯を食いしばってどんな苦労にも耐えるだけの理由になるのか、自分にはイマイチぴんとこない感じがします。数年前の大河ドラマに出てきた篤姫でも大奥の人間関係については非常に難しいことはわかっていたので、それと比べると今回の美和に対する周囲の言動は、まだまだぬるいものであると見てしまいます。

露骨に嫌がらせしたのは、見た目からそんな雰囲気をぶんぶんさせている2名以外には今のところおらず、それ以外は攘夷運動で命を落とした親族がいるということで、美和に冷たく当たってしまうのはやむを得ないのではないでしょうか。総じていうと風当たりはそこまで強くないのではないかということで、題名にあるような泣かない女であるのも当然と言えば当然ということになります。

表舞台との関係を露骨に作ると江みたいになってしまうのですが、今回もその傾向がみられました。例えば、高杉のもとに服を持って行くという大役をなぜか園山さんは新入りに任せ、それを都美姫も応援するという状況。こんなに簡単に表舞台の人と会うことができるのであれば、奥に入らなくてもそういった人を通じて直談判すれば良いのに、と素朴に思ってしまいます。この勢いだと本当に毛利敬親にも会って、歴史を動かしてしまいそうな勢いです。

次回以降、本格的な奥の状況が見れると思いますが、周囲よりも特別扱いが続くようだと、はてなマークが広がっていきそうです。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県山口市
 - 旧山口藩庁門