あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように



江 -姫たちの戦国- 第20回「茶々の恋」

2011年5月 29日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

今回は、完全に恋模様一色になってしまいました。これまでの回では少なからず歴史の表舞台とのリンクがあったのですが、今回はそれも全くなく茶々の恋と初のノロケで終了してしまうという、おおよそ大河ドラマである必要性を疑うような内容でした。

始まりは、初のノロケシーンから始まります。京極高次のもとに嫁いだ初は、主人から初がいるおかげで男としての自信を持つことができたといわれ、「自分は幸せだ」と叫びます。その知らせを聞いた江は、何通も来る初からの手紙にうんざりするというシーン。ここから一体何を視聴者に伝えたいのでしょうか。この15分程度は完全にいらないシーンでしょう。

重要な史実とのリンクとなる北野大茶湯や、家康、九州の諸侯の状況などを伝聞で済ませ、初のノロケシーンに時間を使ってまで自分たちに伝えたいものは何だったのだろうと悩んでしまいますが、答えなど出てきません。脚本家に聞いてみたいところです。

そしてその後は、前回の茶々の平手シーンの謎解きから秀吉と茶々の結ばれる場面まで。恋に疎いということを伝えたいのか江に指南するのは龍子でした。かなりこの人が登場する割合が高いのですが、この人の役割が何なのかよくわかりません。初と高次を結びつけたということはありますが、江という大河ドラマに時間を割いてまで描くその理由がよくわからなくなってきます。

北政所との目と目でぶつかるシーンは、大竹しのぶさんの演技が見どころではありましたが、全体から見ると江という主人公との関係から考えると、そこまで関連性が内容にも思えてきます。

おそらく、仇と結ばれるには簡単にはいかないので、5回くらいを使ってその困難さを描きたかったのだと思いますが、残念ながらここに時間を割きすぎで、完全に間延びしたドラマになってしまいました。おそらく多くの視聴者は少しずつ飽きだしているのではないでしょうか。茶々と秀吉の物語にしてしまった方がいいのではないかと思えるほどです。次回もまだまだ流れは止まらずに続いていきそうな予告編。本当に視聴者は離れてしまうのではないかと心配してしまいます。

史実に基づいた大河ドラマらしい、迫力と演技力、そして歴史の面白さがいつかは出てきてくれるだろうと思い、江を見続けていますが、今回はそんな気持ちも折れてしまうそうな内容でした。日曜8時がいつも待ち遠しくてテレビの前でうきうきする気持ちが段々なくなりつつも、いつかそんなドラマが見られるのではないかととう一握りの希望をもって見続けたいと思います。

◆江紀行◆
京都府京都市
 - 北野天満宮
 - 北野大茶湯の跡
 - 拝殿
 - 太閤井戸

江 -姫たちの戦国- 第19回「初の縁談」

2011年5月 22日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

浅井三姉妹の恋物語第2弾、前回は茶々でしたが今回は初です。これで一通り三姉妹全部に恋バナが展開されることとなりました。この時代の結婚は政略結婚が一般的であり、そおういった流れをおしとめ自分の好きな人と結婚できるという今では当たり前になっていることがなかなかできない時代でした。その時代にあって、初は京極高次のことが好きになり、自分が好きだったお菓子も高次が嫌いだというので控えるほど。

それでも、どうせ結婚できないだろうという思いから高次に冷たく当たってしまったりします。このあたりのドキドキ感は、初というよりも水川あさみが出演しているドラマとして見た方がしっくりきます。そのつらさからか、初は高次との仲を何とか取り持ってくれないか茶々を通じて秀吉にお願いできないか言ってしまいます。

茶々としては妹の人生最大の願いなので、無視する訳にもいかずに秀吉の所に行きます。見返りを求める秀吉は本当にヤバイ顔をして迫ったりしますが、そういった人間性に茶々はどんどん惹かれていったのかもしれません。こうして少しずつ仲が深まっていくのかもしれません。

ここまで見てくると、初の結婚話は茶々と秀吉の仲を深めるための効果的な演出にすぎなかったのではないと思えてきます。確かに初が嫁ぐ時の描写はほんの数十秒で完了しており、江のときよりも圧倒的に少なかったように思えます。

初が去った後、意を決した茶々は秀吉のもとを訪れ、側室にはなれないが自分の身を捧げるといいます。ものすごい決心だったにも関わらず、力ずくで手に入れるつもりはないと自らの思いを語るあたり、秀吉も猛者だなと思います。確かに女性としては嬉しい展開ですよね。脚本家もこういう秀吉を理想としているからなのかもしれません。

こうして、今回の時間の9割くらいは恋愛模様、というか主人公の江でさえもほとんと登場せずにお邪魔虫になっている状況のなかで、この先どのように盛り上げていくのか謎な部分が大きいです。聚楽第で家康と秀吉の場面が唯一の救いでした。この当たりの場面は天地人で出てきた笹野高史、小栗旬、松方弘樹のイメージが強く、後に家康にこてんぱんにやられて怒る三成を思い浮かべながら、歴史の表舞台がどこかでやってくることを願って次回も見続けたいと思います。

◆江紀行◆
京都府京都市
 - 聚楽第(中立売通裏門通角)
 - 黒田如水邸址
 - 錦市場
 - 出世稲荷神社