あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 竹中直人


軍師官兵衛 第43回「如水(じょすい)誕生」

2014年10月 26日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

まさに今回は官兵衛にとって生きるか死ぬかの瀬戸際の状態でした。この時代においていかに主君から信頼されていようとその命令に背いたとなると切腹は免れないでしょう。現に秀吉はそうした対処をこれまでも行ってきているので、今回も同じ態度を取らないと示しがつかないという面もあったのだと思います。なので、簡単には許してくれないだろうということで、どのようにお許しを得たのか気になっていました。

そして、登城する日がやって来ます。その前までで善助と自分は悪くないというようなことを言っていたので、まずい状況だなと思っていたのですが、秀吉の前に登場した官兵衛は頭を丸め如水円清と名乗って許しを請います。しかも、頭を下げた上で自分の身の潔白を示し、隠居させて欲しいという要望を受け入れさせます。この辺り本当に上手い戦略だったと思います。

その間、ずっと比べるように描かれていた三成の表情は本当にめまぐるしく変わっていて、どう感じているのか途中からよく分からなくなってしまいました。田中圭さんも困ったらにやっと笑うので、視聴者もこれがどのような意図なのか勘ぐってしまうのかもしれません。

この辺りが今回の大きな動きなのですが、秀吉周辺では淀殿が拾を産み、これまで関白であったおいの秀次も危うい状況になってしまいます。官兵衛の助言で自分の娘を拾の許嫁とすることで跡継ぎ問題の収束を図ろうとしますが、淀や光成は秀吉が亡くなった後に撤回するかもしれないという可能性から、もっと確実にしたいと思うようになるのですが、ここまで来ると本当に他人は信用できないというイメージだったのでしょう。こういわれてしまった時点で秀次は失脚するしか道はなかったのです。

そんな秀吉も次回はとうとう終焉を迎えそうです。それでも官兵衛は秀吉のそばにいるような雰囲気の予告であったことから、どのように考えての行動なのかじっくりと拝見したいと思います。

◆官兵衛紀行◆
福岡県飯塚市
 - 西光寺

滋賀県近江八幡市
 - 八幡山城跡

軍師官兵衛 第42回「太閤の野望」

2014年10月 19日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回、最愛の鶴松を亡くし自分にはすでにこれしか残っていないとして実行に移したのが大陸出兵でした。秀吉以外の人々にとってみれば個人的な感情を国の存亡にかけて欲しくないという思いも強かったと思いますが、既に秀吉に苦言を呈することが出来る人はいません。前回利休は官兵衛に秀吉を諫める役目を頼んで切腹していますが、その官兵衛でさえも面と向かって秀吉にいうと自分の命に関わる問題になってしまい、難しい状況になっていました。この時から豊臣家の今後は定まっていたのかもしれません。

肥前名護屋城が完成し、やって来た三成に対して長政は何のねぎらいの言葉もないと怒ります。長政がここまで三成に対して怒りを表現したのは初めてではないでしょうか。しかし、これは今回ほんの序の口でした。大陸まで来ては、みんながしっかりと働いているか確認するために来た、などと言ってみたり、戦況が著しく悪くなり総大将の宇喜多秀家が後退すること決めた際も自分と一緒に秀吉に説明して欲しいといって、官兵衛を欺くようにし向けます。

他の方のブログを読んでいても三成を演じている田中圭さんを見ると、なんだか心が穏やかではなくなってしまうと言う人もいて、三成の憎らしいほどの処世術を田中圭さんが見事に演じている証拠と言えると思います。という自分も田中圭さんが登場すると、まだでてきたな、と思ってしまうのですが、彼がいなかったら今の世の中もきっと変わっていたであろう重要人物なので、静かに見守ることにします。

さて次回は秀吉を怒らせてしまった官兵衛がとうとう、如水として再出発することになりそうです。きっと前回鶴松の時も利休に切腹を命じてしまった結果、なくしてしまったことから、ちょうど同時期に今回も懐妊した茶々のことからも、切腹はないとは思いますが、どのようにして官兵衛が危機を脱していったのか楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
佐賀県唐津市
 - 名護屋城跡

軍師官兵衛 第41回「男たちの覚悟」

2014年10月 13日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回までで天下統一を果たした秀吉ですが、次の野望は大陸への進出というとてつもないスケールの戦を考え始めます。周囲が困惑しながらも必死に諫めようと努力するのですが、そのほとんどが徒労に終わってしまい、最後に残ったのが官兵衛と利休でした。

官兵衛が秀吉に意見を申し上げようとセッティングされた茶室で官兵衛が「耳が痛い話を・・・」と始めようとすると、それを遮るようにして利休が説得を開始します。この辺りは官兵衛への配慮が十分になされた結果なのでしょう。国を疲弊させるだけだと厳しく話をする利休ですが、結果的に秀吉の反感をかってしまいます。そればかりか、ちょうどいいタイミングで三成が利休に関する情報をインプットすると、秀吉はもう完全に利休許さないぞパターン。結果として利休は切腹を命じられることになります。

それにしても利休は黄金の茶室でもてなすなど、秀吉に対して一定の配慮をしていたのですが、茶碗に関してはものを申さないといけないという表れからか、曰く付きのものを提示し秀吉を怒らせてしまうという状況。相手を説得するのであれば、ある程度この辺りは相手に合わせた方が良かったのになと感じてしまいます。しかしそれも利休の芯の強さからくるものなのかもしれません。

これで秀吉に意見を言える人が官兵衛だけになってしまうのですが、官兵衛も秀吉が意固地になってしまうとどうしようもありません。次回からは大陸への出兵が始まり、ドロドロした状況になりそうです。官兵衛がどのように三成や秀吉と対峙していくのか楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
京都府大山崎町/京都市
 - 千利休屋敷跡(晴明神社)