あしたまにあーな

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軍師官兵衛 第46回「家康動く」

2014年11月 16日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

これまで圧倒的な権力を誇っていた秀吉も亡くなってしまうと完全に出番をなくし、今回は1回ほど回想の場面で登場しただけでした。時代は徐々に家康が主導する世界にうつっていくことになります。それに立ち向かうのが三成。本当であれば、秀吉が亡くなった後に諸大名を上手く束ねてまとめ上げていかなければならないにも関わらず、長政たちに今まで通りの罪を問うような動きを強めてしまったため、完全に反三成派になり再び戦乱の世の中に舞い戻ることになってしまいます。

そんな情勢を鋭く感じていたのが如水でした。前田利家に対して争いを止めるように忠告したり家康に直接三成をどうするつもりかを訪ねてみたり。この辺りの動きが結果的に黒田家を二分してしまう危険性を持っているにも関わらず有効に働きます。きっと当主である長政にとっては気持ちよくなかったとは思いますが、徐々に大きな流れとして家康の思うような天下を二分して自分に刃向かう武将を一掃する動きに繋がっていきます。

次回からは、如水が大勝負に出て行きます。家臣達はちょっと誇らしげではありますが、一方で長政やその妻である糸の運命も少しずつ変わっていくことになるので、そのあたりの状況を楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
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軍師官兵衛 第45回 「秀吉の最期」

2014年11月 09日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回から引き続き熊之助の話が続くのですが、これは完全に事故としかいいようがない出来事でした。官兵衛や長政も複数回にわたり大陸へと航海をしていますが、いつこのように転覆事故を起こしてもおかしくない状況だったのでしょう。それがたまたま熊之助にやってきたということ。しかも無事に大陸へ渡ったとしても父や兄から褒められることは決してなかったと思います。彼が生きていたら黒田家はどのようになっていたか分かりませんが、このように独断で物事を進める人は今後長政などから疎まれてしまう危険性もあったかもしれません。

そんななか、秀吉の死期は確実に迫っていました。他のドラマでは秀吉が様々な人に秀頼を頼むと言いいながら、誓約書のようなものまで書かせていましたが、さすがに今回はそこまではしていませんでした。どんどん老いていく秀吉を演じる竹中直人さんは見事な演技なのですが、同じように歳を重ねているはずのおねを演じる黒木瞳さんはここでも若々しく、この2人の見た目のギャップがどんどん広がっていくのに違和感を覚えます。

今回の最大の見所は如水と秀吉の最後の別れのシーンでしょう。他の人に言うように秀吉は秀頼を頼むというのですが、如水はその手をふりほどいて力のあるものが天下人になるのだと支援を拒否します。この手前で家康が同じように言われて全力で秀頼を盛り立てると模範解答を述べていたのとは対称的な対応であり、普通ならここで秀吉から厳しい沙汰が言い渡されてもおかしくない状況です。しかしそうはならずに、最後まで軍師らしく振る舞った官兵衛とそれにたよった秀吉という関係を上手く表現できていたのではないかと思います。

この後は、歴史が物語っているように家康と三成の全面戦争の様相を呈してくることになりますが、最後数回のなかで黒田家がどのようにこの最後の乱世を生き抜いて太平の世の中に引き継いでいくのか楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
京都府京都市
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軍師官兵衛 第44回「落ちゆく巨星」

2014年11月 02日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

今回は豊臣家の面々ですばらしい演技が光ったような気がします。まずはいつものことながら竹中直人さん。彼の秀吉は本当にはまり役で見ていてものすごく安心感があります。大河ドラマは奇をてらったようなキャスティングではなくこのように落ち着いて演技を演技と感じることなく見ることができる役者が必要なのだと改めて思います。さらに竹中直人さんは徐々に年老いた役になっていき、今回に至ってはすでに60となっています。今の時代の60歳の方と比較しても「少し年を老いすぎてないか?」と感じてしまうのですが、家康も55だというので妥当なのかもしれません。

そしてもう一人が茶々を演じる二階堂ふみさん。彼女はこれまで存じ上げなかったのですが、子供のためならなんでもするという母親の強さと恐ろしさを迫真の演技で見せてくれます。拾が天下人になるのに邪魔をする可能性がある人々をことごとく、そしてやんわりと排除するように三成や秀吉に訴えることによって実現していきます。この後の淀殿の様子を知っているだけにちょっと悲しくもなるのですが。そう考えると、江が主人公になったので、あと10年以上はあり得ない企画だとは思いますが、茶々を題材にしたドラマを作っても面白いかもしれません。

今回、自分の中でものすごく心酔していた小早川隆景が亡くなります。なるなる前に官兵衛と語っていた昔話に自分も懐かしい思いをしながら少し涙ぐんでしまいました。鶴見辰吾さんの演技もものすごく素晴らしくまたどこかで見たいと思っていたら、大河ドラマが終わってNHK時代劇ドラマの番宣で鶴見辰吾さんが出ていたのでびっくりです。

如水は秀吉のそばに行くことで、天下人に押し上げた自分の責任を全うするのだと今回語っています。ということは、世の中にとって、秀吉が天下になったことによる恩恵も考慮して、何をすべきか官兵衛としては考えていたのでしょう。そう考えると、次回の大陸出兵や秀吉が亡くなった後にどのように後始末をするのか、それが楽しみになってきます。残念なことになる熊之助に打ちのめされるとは思いますが、ラストに向けての如水の動きに注目したいと思います。

◆官兵衛紀行◆
広島県三原市
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