あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように



お金をかけない耐震対策

2012年3月 16日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

最近、余震が多く発生していたり、首都直下型地震や、東海地震、東南海地震の確率が取り沙汰されるなど、地震対策が各家庭で急務となっています。我が家でも非常時の持ち出し袋などを整理したり、ヘルメットを購入していざというときの安全性を高めるなど様々な対策を取っていますが、実際に起こってみると何に不自由するのか予想しづらいため、不安でもあります。

そんな中、家庭内でできる最も大切な地震対策として挙げられるのが「耐震対策」でしょう。地震が発生した際に家の中でけがをすれば、逃げることもできずに二次災害に遭ってしまうことににもなりかねません。最も危険なのは、家具の転倒・落下による圧死だといいます。

そこで今回はなるべくお金をかけない耐震対策を防災アドバイザーの高荷智也さんのアドバイスを参考にして見てみます。

◆ 突っ張り棒は奥側に固定

家具を壁と固定するL型金具などはホームセンターで購入することができます。おすすめは、家具と天井の間に入れて固定する「突っ張り棒」で、壁に穴をあけなくても固定することができ、2本1セットで、家具の手前側より奥側に固定します。

最近では100円ショップでも突っ張り棒を売っているのでそれを利用してもいいですし、天井と家具までのスキマがあまりないのであれば、段ボールを詰めてもいいでしょう。

◆ 壁にもたれかけさせる

上記の他に、家具の手前側を持ち上げて、その下に厚さ5ミリほどの木板や新聞紙などをかませるように敷きます。これによって、家具が壁にもたれかかり、前方に倒れにくくなります。安く抑えるのであれば新聞紙など家庭にあるものを利用できますし、お店でもくさび状のものが売っているのでうまく活用しましょう。

以上のような2点を確認し、家の中に対策を施すものがないか今一度見回してみることをお勧めします。地震はいつ来るか分からないので、今考え得る範囲の中でやれることはしておきたいものですね。

【参考】NEWSポストセブン http://www.news-postseven.com/archives/20120314_93486.html

震災から一年 防災の気持ちを新たに

2012年3月 11日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

未曾有の被害をもたらした東日本大震災から1年が経ちました。当時、定例会議を終えて自席で仕事をしていたときに地震にあい、これまでに感じたことのない大きな揺れに戸惑い、ただただ何もできずに揺れている自分がいました。

改めて亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。恋人や家族を亡くされた方、ぎりぎりまで避難誘導をしてみんなの命を守ろうとして亡くなられた方など、あまりにも無念な話を伺うたびに、心が締め付けられる想いがすると共に、これを決して忘れてはいけないと心から思います。

それから1年、私生活では新しい命が生まれ、自分たちよりも子供たちのことを第一優先に考えながら注意深く生活をしてきました。その間様々な専門家が登場し、放射能の安全性や危険性を述べてきましたが、自分たちはそれに都度影響され一喜一憂していたように感じます。

被災地では今もなお過酷な生活を強いられている状況にあることから、同じ日本人としてできることを自分たちのできる範囲の中でやりながら、自分たちもまた楽しく暮らすことができるようにみんなが努力しているのです。

こんな中、最近では首都圏直下型の地震が来る確率がこの数年以内にかなり高い確率で来ることが予想されており、まだまだ地震のことが頭から常に離れない状況が続いています。各地で避難訓練などが活発に行われているのですが、その多くがかつて行っていたものと同様なものなのが現状です。

決められたシナリオに基づいて落ち着いた状況のなかで避難する、実際に3.11を経験してみると、それが以下に難しいことであるか思い知らされます。実際にはかなりのパニック状態の中、みんなが同じことをしようと殺到するのを、避難だけでなく食の買い占め、帰りの電車の大混雑などで実感している今、改めて実際に起こりうる状況を想定した訓練というものが求められていると思います。

それを実践したのが東京・千代田区の訓練です。「シェイクアウト訓練」と呼ばれるアメリカ発祥の訓練で自分の身は自分で守ろうとする訓練です。避難誘導をするというものではなく、擬似的な緊急地震速報と共に、様々な場所で机の下に潜ったりして自分の身を守る行動を起こします。この初動の早さで安全をとっさに確保するマインドを持つことができるのです。

地震後も、すぐに帰宅しようとした人で駅が大混雑しましたが、これに対しても国が各企業に対して3日間はオフィス内にとどまるように要請し、従業員はその指示に従って家族の安全を確認しながら、落ち着いたところで帰宅するスキームを作ろうとしています。こうして、東日本大震災によって「実践で人が安全と最低限の生活を確保する」ための実践的な方法が模索され、実行されるようになりました。

天災はいつ起こるか分からないもの。いつ起こってもいいように、いざというときの行動を把握しておけば、体が反応してくれます。そのための備えを今一度見つめ直す機会としなければならないと思います。

液状化は同じ場所で繰り返す

2011年11月 06日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

先の震災を契機に、東北の各地や千葉県の沿岸など多くの場所で液状化現象が発生し、地面から湧き出てきた泥によってその上の建造物がぼろぼろになってしまいました。そのように液状化した地盤は、沈静化と共に以前より締まるので再発しにくいと言われてきましたが、今回の震災によってその通説が否定されたといいます。

液状化は地層が砂でできていて地下水が比較的地面に近いところで発生しやすいそうで、そういった砂の層を支える粒が地震の揺れによってバラバラになり、水の通り道ができることによって砂と一緒に吹き出してくるのです。

関東学院大学の若松和寿江教授によると、液状化が繰り返し起こる場所の傾向は大きく以下の4点にまとめられるといいます。

1. 歴史の浅い埋め立て地
2. 昔の川筋や大きな河川の沿岸
3. 砂れきなどの採掘地
4. 沢を埋め立てた場所

若松教授は、古文書や学術文献から2008年までの1600年間の地震で起きた16,500カ所の液状化の記録を調査し、そのうち150カ所は再液状化だったと突き止めたといいます。近代以前の記録は乏しいので、実際に再液状化の場所はもっと多いはずだと指摘しており、どの程度の頻度で発生するのかその上限ははかりしれません。

液状化が繰り返し起こるのだとすれば、自ずとそのような場所に家を建てるという人は減少するでしょう。液状化の危険が高い場所では、行政が宅地造成を規制すべきだと指摘する専門家もいるとのこと。今後家を建てるという人は、地盤調査をしっかりと行って正しい判断をしたいものです。また今すでにすんでいる人は自分が住んでいる地面が昔、どのような場所であったのか一度確認してみるのもいいかもしれません。

今できることは少ないかもしれませんが、現状を正しく把握しどのようなリスクがあるのか、それに対して自分はどのような対策を施しておくべきかは、目をそらさずにきちんと確認しておく必要があるのだと思います。

【参考】日本経済新聞 2011/11/06

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