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江 -姫たちの戦国- 第43回「淀、散る」

2011年11月 06日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

今回はかなり見応えのある内容となりました。これまでくすぶっていた徳川と豊臣の火種がとうとう爆発し、大坂夏の陣へと向かっていきます。そのきっかけは、豊臣方の浪人が大阪市中で放った火がもとになっていると「江を読む」の著者である小和田哲男さんは解説しています。(この小和田さんの解説は毎回とても面白く、ドラマの中では描かれることのない人間関係や背景に関する知識を深める上で非常に大きな手助けになっています。)

しかし、ドラマの中ではこのあたりの状況はあまり描かれておらず、自然に夏の陣へと向かっていきます。江から姉上を助けてほしいとお願いされる秀忠。この後常高院などにも同じようなことを言われますが、最後は自分の中で何らかの決断をしたのでしょう。

今まで、豊臣家との共存関係を示していた秀忠がこのような結論を出したその背景について、今回は語られることはありませんでしたが、その裏高台院の太平の世を築くために避けては通れない戦というものがあるという言葉が胸にあったのではないかと思われます。逆にこのような判断ができたからこそ、これから家康は安心して秀忠に実権を譲ったのではないでしょうか。次回以降このときの気持ちがわかる描写に期待したいと思います。

途中から写経シーンしか登場せず、ここ数回は完全に空気となっている主人公の江は、この後残り3回でどのように存在感を示していくのでしょうか。今回まで抜群の存在感を示していた淀殿が亡くなった今、その懸念だけが残ります。本来であれば、江が主人公なのですから大坂の陣が終わり、自分が亡くなるまでも含めてじっくりと描くべきところなのだと思いますが、あと3回しか残っていないのでどこまで描くのが疑問が残ります。物語の進行ペース配分を誤っているのではないかと今のところ思ってしまいますが、その答えは最終回をみて考えて見たいと思います。

今回は、戦闘シーンも比較的多く登場し、特に真田幸村の戦いぶりはさすがでした。事実がどうなっているのかはともかく、家康相手に壮絶な戦いぶりであったと感じさせます。最期は家康の本陣に行きながら家康を見つけることができず、その次のシーンで秀忠が到着する頃にはすでに息も絶え絶えになっている状況は、唐突過ぎるような気がします。どのようにやられたのか、もう少しだけ詳しく知りたかったのですが。

戦況も徳川側に傾いていき、とうとう豊臣の最後を迎えることになります。やはり最後まで浮いていたのは千姫を演じる忽那汐里さん。どう見ても戦国の世という顔ではないような気がします。現代ドラマに出ていればすごく自然で素敵な方なのですが、大河ドラマに登場する他の女性と比較しても完全に浮いています。それでも逃げることができ、次回からは自分の旦那様を追い詰めた父親を責め続ける展開になるのでしょう。心が重いです。
次回からは、秀忠vs豊臣家にゆかりの人々、そして江vs福の2本柱になっていくのでしょう。歴史的に大きな出来事が一段落した今、人間関係をどこまで描いていくのか楽しみにしたいと思います。

◆江紀行◆
大阪府大阪市
 - 豊臣秀頼 淀ら自刃の地
 - 太融寺
 - 生国魂神社内 鴫野神社(淀姫神社)

江 -姫たちの戦国- 第42回「大坂冬の陣」

2011年10月 30日 By: rainbow Category: 2011年_江 1 Comment →

いよいよ大詰めを迎え、歴史上名高い「大坂の陣」の一つである大坂冬の陣が始まりました。江があまり登場しなくなって物語から離れると面白くなるというのはなんだか寂しい話です。今回も江は江戸城で祈るばかりであり、竹千代に対してものすごい形相でしかる母の姿くらいが今回の最大の見せ場でした。

一方で淀を演じる宮沢りえと秀頼を演じる太賀は、迫真の演技をみせまるで物語の主人公ではないかと思えるほどの存在感を示しています。今まで大坂城を出たことがないという秀頼に対して、城を出てほしいと願う秀忠。本当に時の将軍がこのような場所で、直接話をしたのかはにわかには信じがたい演出ではありますが、盛り上がる要素ではあったと思います。

その秀忠ですが、完全に父親と確執状態であり自分が進言することや、約束した(と思っていること)は無視され、最後は父親の思うままに流れているのに、ただそれを飲むしかない苦しい状況にあります。父親としても
徳川家をこの先存続させるために一生懸命なのですが、その考え方や方法論は全く違い、それを埋めようと大姥局が以前に間を取り持ってしばらくはいい感じだったのですが、最後はやっぱりという感じです。この間を埋めるために江がいるのではないかと思ってしまうのですが、残念ながら江戸城のなかでどのようなことをしているのか、ドラマのなかではあまり語られていません。

この物語は「江」なのですから、本来であれば歴史上の内容よりも江という一人の女性の考え方や生き様についてスポットをあてるほうがいいのでしょう。その一方で大河ドラマといえば歴史上の大きな出来事を大きなスケールで描くという考え方もあるため、結局はどっちつかずになってしまっているような気がします。ここ数回が面白く感じるという人(自分を含めて)は、歴史上の出来事がたくさん出てきているからであり、江の存在が小さくなってしまっても、物語全体の面白さには影響をあまり及ぼさないのだと思います。

冬の陣の合戦シーンは、局所的な陣地や100人程度のエキストラを使った合戦シーンのみで、迫力を伝えるようなシーンはありませんでした。いつの間にか戦いは終わり、外堀が埋められたことにいつもの部屋で憤る淀殿からは、緊迫感を感じることはありませんでした。

次回は、とうとう淀殿が散ってしまう、つまり豊臣家の滅亡の時です。このときに三姉妹、そして迫真の演技を見せてくれた秀頼がどのような結末を迎えるのか、その部分に着目したいと思います。

◆江紀行◆
大阪府大阪市
 - 茶臼山
 - 岡山(御勝山古墳)
 - 鴫野古戦場跡
 - 三光神社
 - 真田幸村の像

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江 -姫たちの戦国- 第41回「姉妹激突!」

2011年10月 23日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

今回からとうとう豊臣家と徳川家が相対することになっていきます。題名からみてもそのことをうかがい知る事ができるのですが、姉妹が憎み合って激突するわけではなく、世の中の流れに逆らう事ができずに否応もなく争う形となってしまったのですが、残念ながら題名からそのようなニュアンスを伺いする事はできません。なんだかものすごい憎しみをもって戦うのではないかと思ってしまいます。

前回まですばらしい雨後九をしていた秀忠ですが、今回からまたもや家康の思うままに動くロボットのようになってしまいます。随所に自分の思いを通そうとするのですが、頭ごなしに家康に却下され、二条城では言っても居ない事を「将軍」という名前を借りて言った事になってしまう始末。これでは無念で仕方ないでしょう。

時は完全に家康がコントロールしていたのです。前回から髪の毛が突然白髪になり老人であることを強調している家康が、豊臣方に様々な揺さぶりをかけてきます。このような対処をされると、本当にどうしようもないですね。真っ向から議論する余地のない、完全なる変化球なのでまともにやり合っていてはどうしようもありません。しかし、すでに権力を得てしまっている家康にかなうものはいないので、受け入れざるを得ないのです。

方広寺の鐘の件はあまりにも有名で、誰もが知っている逸話です。「国家安康」は家康の名前を引き裂くもの、初見ではなかったはずのこの文言を、うまく利用して片桐且元を豊臣家から引き離したり、世の中を乱すものだと誇張する様子は、もはや圧巻です。昔の家康であれば決して言うことのなかったこういう発言は、時代の状況を見た上での的確な判断があったからこそなのでしょう。

今回は、江や福の争い場面も最小限で終わり、女性陣のなかでは淀殿と大蔵卿局が唯一光る内容となりました。次回の予告でも、江はただ祈るのみというシチュエーションなので、歴史の表舞台が描かれていくことになるでしょう。他のブロガーさんの記事を見ると、合戦シーンがどのくらい描かれるか話題になっていました。なかにはナレーションで終わるのではという意見まであり、そうかもしれないと思ってしまうのは残念です。

これからは、それぞれの人物の運命と歴史の流れ、共に重要なものになっていきます。残り5回200分でどこまで描くことができるのか、不安を感じつつも見逃さないようにしたいと思います。

◆江紀行◆
京都府京都市
 - 豊国廟 (阿弥陀ヶ峰)
 - 豊臣秀吉の墓
 - 方広寺
 - 方広寺鐘楼

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