あしたまにあーな

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あしたまにあーな > 及川光博


龍馬伝 第45回「龍馬の休日」

2010年11月 07日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

題名だけを聞くとまるで「ローマの休日」のように聞こえてきます。おそらくスタッフが完全に狙っていたもので、オードリー役はお龍ということなんでしょうね。内容的には残念ながらローマの休日とは関係がありません。

龍馬を取り巻く激動の動きの中で、今回はふと力を抜いた内容となりました。これまで夫婦といえども完全に放置状態になっていたお龍のもとに帰ってきた龍馬ですが、そのお龍は子供たちを相手にピストルの腕前を披露しています。密かにポイントだったのは、おばちゃんという言葉に反応し、「おばちゃんじゃない、お龍だ」と訂正するのを忘れませんでした。本当にこう言ったのかどうか分かりませんが、少なくともこの時の子供は完全に怯えていました。

もう一つ、今でもありそうな場面だったのは、龍馬の朝帰りでしょう。久しぶりに帰ってきた龍馬と夫婦水入らずで過ごしたいと思うお龍は、次々とやってくる龍馬と過ごしたい人の圧力に負けてしまい、飲みに行ってきなさいと承諾します。飲みに行った先でベロンベロンになってしまった龍馬は次の朝、隣に見知らぬ女性が眠っているのに焦ってダッシュで逃げるように帰り、寝ずに起きていたお龍に謝り倒します。

ここからは完全にお龍の独壇場でした。平手でひっぱたいた後に1曲歌うように要求します。ところがとっさに歌う曲が出てこずに、慌てる龍馬。なんだか微笑ましくなると同時に、歌う曲がなければ自分の曲でも歌えばよかったのに、なんて考えてしまいます。

そんな彼らも永久の別れになってしまうので、今回は1回分を割いて十分な時間を取って二人のひとときをしっかりとおさえておきたかったのでしょう。しかし、何らかのメッセージがそこからあまり見えてこないので、「あぁ、夫婦水入らずだな」と感じるに留まってしまっているように感じました。

時代はこの時でもどんどん進み、長州と薩摩はすでに大政奉還ではなく武力で幕府を潰す方法を選ぼうとしていました。もはや龍馬が何を言っても話を聞く状況ではありません。その状況を見れば、弥太郎が考えるように戦争が起きると予想するのはごもっともでしょう。

その弥太郎は、土佐商会を辞めさせられ自分で自由に商売をするように決意します。弥太郎は商売に身分や品など関係ない、稼ぐことができる人が勝ち、そうでない人は負けるという、今では当たり前のことを述べるのです。多分この時代においてはこんな考え方はないでしょうが、きっとこういった様々な壁を乗り越えて三菱が成功する礎がこうやってできたんだなと実感します。

さて、次回はとうとう龍馬が容堂と会って土佐を大きく方向転換させようとします。この勝負がどう出るか、あと2ヶ月をどのように描いていくのかタノシミしたいと思います。

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龍馬伝 第43回「船中八策」

2010年10月 25日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

今回は、世に広く知れ渡っている船中八策の話。船の中でどんな葛藤をしながらかき上げるのか楽しみにしていたのですが、案外さくっと書き上げてしまいました。その内容を後に中岡慎太郎に示すのですが、これまでの龍馬の生き様や出会ってきた人々のことをこれでもかと盛り込んだ、素晴らしい内容になっています。

武市さんとか、高杉さんなど日本の国をよくしようとした人々は、抱いた志を龍馬という一人の人物が最高の形で吸い上げ、それを世に知らしめる。今まで船中八策は龍馬が自分で考えて作り上げたものだと思っていたのですが、もっともっと高いレベルのものでした。そう考えると、これまでの内容はすべてこの船中八策のためにあったのではないかと思えてくるほど。

世の中を変えることに対して必ずそれに抵抗する勢力があります。それはこれまでその古い世界の中で既得権益を持っていた人であり、そういった人たちは必至で自分の利益を守ろうとするのです。それは今でも全くそうなのですが、慶喜を始めとした会議の中でもそういう展開が繰り返されました。もはやみんなで何かを一緒に成し遂げようとする気持ちは薄かったのでしょう。

中岡のように、この混沌とした世界では武力によって一気に勝負をかけてしまう方がすごく楽だと思います。龍馬たちが考える大政奉還は多くの既得権益を打ち破り、それでいて関係者が納得する結末を導く必要があることからすごく大変なこと。多くの人が実現困難だと思っても仕方ありません。

しかし、龍馬は武力によってたたきのめすと憎しみを生み、何も生まれないばかりでなく、国力の弱った日本に外国から次々と攻められてしまい、この国を滅亡させる未来を想像していたのです。こういう考え方ができるのは、この幕末にあってほとんどいなかったと思います。

見る人が見れば先見の明があるのですが、ミッチーが演じている大久保も最後にぼそりと言っていましたが、多くの人にとってそれは目障りでしかありません。命を狙われても仕方ないほどの勇気なのです。時代の先駆者は常に冷たい目で見られがち。天動説を否定し地動説を提唱したガリレオも同じだったことはすでに学校で学んだとおりでしょう。

そう考えると、弥太郎がイギリスの商売を学びたいと強く願い、稼ぐ欲求をもってグラバーたちに接したのも先見の明があるといえます。この先戦争になると予想して準備を進めた弥太郎の運命やいかに、という状況ですが、強く生きていくのでしょう。

龍馬の命はあと5ヶ月。そろそろエンディングの伏線も見えてくる頃なので、見逃さないようにしっかりと目に焼きつけたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
坂本龍馬ゆかりの地
京都府京都市
 - 鴨川
 - 三本木
 - 山紫水明処
 - 吉田家跡

 

 

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