今回は、完全に時栄と青木の話に終始した内容となりました。前回まで体の不調を訴えていた新島襄ですが、今回はうってかわって思いっきり元気な姿を同志社の面々に見せます。しかもアメリカから5万ドルもの援助を得る話まで持ってきて、これで女学校のいざこざも一気に解決するかに思えた矢先、事件が起こります。
それが、時栄と青木の不倫騒動でした。青木は完全に時栄のことが気に入ってしまい、大阪に行くことで一度はうやむやにすることができた出来事でしたが、再び青木が忘れられずに戻ってきて、後ろから抱きしめられているシーンを出入りの業者に見つけられてしまいます。まるで現代のドラマのように「誘ってきたのはあなたではないですか」といった台詞を述べるなど、永瀬匡さんもなかなかの嫌みのある演技を見せてくれます。
この出来事は誰も幸せになることはなく、覚馬は商工会議所の会長を辞職し時栄もその責任の重さを感じて覚馬と離縁することになってしまいます。久しぶりに登場した大垣屋さんも完全に面目丸つぶれと言ったところでしょうか。さらに久栄も母のことを厳しく責め立てるのですが、八重のおそらく演技と思われる厳しい言葉に立場を逆転。出て行かないでくれと懇願します。母と娘が別れてしまうのはうらとみねのときとほとんど同じシチュエーションでした。
次回は、その久栄がふさぎ込んでしまい、やがて同じように悩みを持つ徳富健次郎との恋までが描かれるとのこと。表舞台との接点が次回からまた出てきてくれると見ていて面白いので、期待したいところです。
◆八重の桜紀行◆
京都府京都市
- 同志社女子大学 今出川キャンパス