八重の桜 第2回「やむにやまれぬ心」
前回から引き続き子役の八重役で登場している鈴木梨央さんがいい味を出しています。鉄砲を学びたいという強い思いに対して、父である権八も見事な説得を行います。
それは、鉄砲を夢見るのは構わないがそれ自身が殺生の道具であり、生半可な気持ちで考えてはならないということ。すごく良いことをいいます。実際に狩りに参加させその無残な殺生は、時に人に向けられてしまうということも。
それでも、最後の最後は八重の兄である覚馬の助言もあり、鉄砲を学ぶことを許されることになります。いつの時代も異端児には冷たいのは世の常。この時代に女性が鉄砲を扱っていることに対して、ものすごい逆風があるに違いありません。
それでもやりたいと願うとき、八重はその覚悟をもったのでしょう。自分で人生を決めた人は強く生きることができ、八重もこの時から歴史に名を残す人への階段を上っていったのかもしれません。
おそらく、しばらくは八重の生活は会津の中に閉じるので、それ以外の大きな流れとして覚馬が大きな役割を果たすことになりそうです。その覚馬は佐久間象山の塾で黒船の来航以来、ものすごいカルチャーショックを受け西洋に追いつくためにどうしたらいいのか焦っていました。
この塾で、今後世の中的に八重的にも重要な人々が次々と登場します。まず世の中的には勝海舟、西郷隆盛、佐久間象山、吉田松陰など。特に勝は生瀬さんがいつものかるーい感じで佐久間の塾から看板を持ち去り、うちにおいでよと誘います。この軽さは同じNHKのサラリーマンNEOで培ったものであると推測されます。
八重的には川崎尚之助といった面々であり、どちらも世の中を変えたいという強い思いを持った人々ばかりでした。こういった歴史のなかで有名で、志を持った人々を見ていると、見ている方も元気づけられるような気がしてきます。
さて、次回は尚之助と八重の初対面です。どのような場面になるのか、そして世の中はどのように流れていくのか、どちらも楽しみで仕方ありません。
◆八重の桜紀行◆
長野県長野市
- 象山神社
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