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龍馬伝 第15回「ふたりの京」

2010年4月 11日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

今回は京都の中で繰り広げられる人間模様を中心に話が展開します。「ふたりの」京なんですが、このふたりというのはいくつかのパターンを考えることができます。今回はいくつかの場面をみて自分で感じた「ふたり」を中心に内容を振り返ってみたいと思います。

■「加尾」と「龍馬」
おそらく今回の題名にある一番の意図はこれなんだと思います。脱藩してお尋ね者になっている龍馬に近づくなときつく言う加尾の兄である平井収二郎だったのですが、加尾は龍馬に再会してしまいます。一度は別れてしまっても追いかけてしまうことからも今も気持ちは変わっていないことを感じます。しばし夫婦のような生活をしながらも加尾は龍馬を1つの場所にとどめておくべき人ではないと悟り、勝麟太郎を紹介します。彼こそ龍馬の求める日本を思う先生だと感じたのでしょう。自分がつらい思いをすることがわかっていても、相手のことを第一に考えるその姿に思わず涙してしまいます。福山さんと広末さんの演技も本当に素晴らしかったです。特に広末さんはきれいだなと思わず感じてしまいます。まるで龍馬と同じです。

■「以蔵」と「武市」
以蔵にとって自分のことを侍として扱ってくれる武市は尊敬してやまない存在でした。その武市から無言の圧力によって暗殺を指示されてしまうと、これはもうパワーハラスメント以外の何者でもありません。断るという選択肢のない以蔵は次々と実行に移していきます。それを戒めたのが龍馬でした。人の道を外れてはいけない、すごく当たり前のことなのに、人の心にすっと入ってくる龍馬という人間の大きさを感じる場面となりました。

■「武市」と「龍馬」
もはや共に生きていく道はないところまで来てしまった二人。今回龍馬は加尾の前で明確に「欧米諸国にケンカしないで国を守っていく方法がないかを探している」と自分の目標を語ります。それとは対称的に武市はケンカをして完全に打ち払うという考え方であることからまるで水と油の世界。今のところ武市の方がうまくいっていて、日本を動かしていますが今後どのように変わっていくのか楽しみです。

そして今回の弥太郎ですが、完全にコントの世界です。どのようなことを言いたくてちょい役としたのかその真意はよく分かりませんが、この頃はまたどん底になっていたということは分かります。喜勢ほどの人物が弥太郎について行っているのか、その真意も後に分かってくるものと思われます。

次回は、とうとう武田鉄矢さん登場です。大の龍馬好きである彼に役を奪われないように福山さんにもがんばって欲しいですね。

◆龍馬伝紀行◆
京都府京都市
 - 高瀬川 一之船入
 - 長州藩邸跡
 - 土佐藩邸跡
 - 土佐稲荷神社


土佐の香り漂う龍馬入浴剤!12462 坂本龍馬の湯

龍馬伝 第14回「お尋ね者龍馬」

2010年4月 04日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

とうとう第二部が始まりました。始めは第一部の始まりと共に岩崎弥太郎のシーンから始まります。ヨーロッパ視察のためのお金を出せという申し出についてお金に関わる内容についてはシビアになるといい、どうせお遊びになってしまうといった資金提供を断ります。そのときに贅沢きわまりない宴会の最中だったのが気になるところではありますが。

オープニングで第一部とかわっていたのは、始めの題名が表示される前まででした。題名にはセカンドシーズンを伝える文字が並びながらも、それ以降のオープニングはよく見ていたのですが変化を見つけることができませんでした。

話は龍馬の脱藩を追いかける弥太郎から始まります。後藤象二郎に命じられ吉田東洋を殺害した容疑者として龍馬をおうように命じられ大坂で出会うことになります。そこでは、髪の毛が思いきり白くなってしまった龍馬が鰹のたたきを食べているところで発見するのですが、逆に土佐に帰るように説得されます。きっとこの言葉はずっと弥太郎の心に残ったんでしょう。「自分だって、こんなことに関わりたくない」と涙ながらに語り、改めてこの二人にある熱い空気を感じました。憎み合いの言葉を言いつつも弥太郎にとって龍馬は大きな存在だったんでしょう。

一方で、どんどんダークな世界に突き進んでいくのが武市半平太でした。土佐藩の実権を完全に握り、大きな影響力を及ぼす存在になっていきます。それと共に目的のためならどんなことだってするという人間味を甘利感じさせない冷徹な雰囲気をどんどん醸し出していきます。演じている大森南朋さんが表情をあえてなくした演技をしているのでそのように感じるのかもしれません。現に最後の龍馬伝紀行で登場する武市は、銅像まで造られるほど人気のある人物となっています。

いずれ、東洋を暗殺した人物が自分であることもばれてしまうであろう武市は、友情という傘に隠した指令を岡田以蔵にすることになります。彼の人生はここから大きく様変わりしていくことになるのはすでに周知の通り。きっと今後彼のことを持ち上げる回が登場するのかもしれませんが、今のところは悪者全開というイメージです。

そして今回のポイントの1つとしてやはり武田鉄矢の存在を書かずにはいられません。大の龍馬好きである武田鉄矢さんが演じるのは勝海舟でした。始めて顔が映ったときに、ずいぶん年季の入った勝海舟だと感じたのは自分だけではないはずです。今後龍馬をたてながら演じていくと彼は言っていますが、もしかしたら、龍馬よりも大きな存在感を出してしまうかもしれません。今回女性がほとんど登場しない珍しい内容の中で武田鉄矢と福山雅治の絡みに注目したいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
高知県高知市
 武市半平太旧邸跡
 武市道場跡
 武市半平太像

幕末に想いを馳せて・・・龍馬の柚子湯・薬湯

龍馬伝 第13回「さらば土佐よ」

2010年3月 28日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

とうとう第一部の最終回を迎えます。今回は2つの暗殺計画の事の顛末が明らかになります。まず一つ目の弥太郎による龍馬暗殺計画についてですが、これは始めから受け狙いだったようにしか考えていなかったので、結末は「なるほどね」と思う結果となりました。やっぱり龍馬は弥太郎に愛されているんですね。今まで何となく毛嫌いしているような雰囲気もあったのですが、今回明確に弥太郎は龍馬のことを愛していることがわかります。不器用な二人なのでそれをうまく表現することができないようですが、今回はあからさまだったような気がします。

そして、2つめの武市による吉田東洋の暗殺計画についてですが、前回東洋に足蹴りにされてしまっては、武市としても殺意を覚えるでしょうね。東洋も本当に土佐のことを思っていて、家臣からの信望を集めるのであればこのようなことをしてはいけません。こういう風に相手を扱うことによって結局はそれが自分に返ってくることになるのです。東洋にとっては、武市の才能がないことが登用しない要因であることを龍馬に語るのですが、本人にはそれを伝えることもなくその日がやってきます。

武市は土佐勤王党の一部のメンバーに命じて東洋の暗殺を実行します。雨が降りしきる中、東洋演じる田中泯の殺陣は本当に迫真に迫っていて思わず息を呑んで見守ってしまいました。最期はあっけないのですが、東洋本人もまだまだやりたいことがたくさんあったのだと思いますが、このような形で終わってしまいその無念さを痛いほど感じることができます。まさにそのときに武市は自宅で絵を描いていたのですが、その近くでニコニコしながら見守っている奥さんがこのことを知ったらどう思うだろうと思わず考えてしまいます。

毎回お約束になった弥太郎シーンですが、今回はなんと言っても後藤象二郎の命令を破ってしまい家でビクビクしている中で喜勢と共に家を出ようとしたときに激しく抵抗され「土佐を出るつもりはない」と言われた場面でしょう。ほんの数秒前まで「どこまでもついていく」と言いながら絵に描いたような手の平返し。彼女の真の目的は未だに分かりません。

第一部最後のシーンは龍馬の土佐藩の脱藩です。坂本家中が混乱する中、たまたま帰ってきていた乙女姉さんが龍馬のことを思い味方になるべきだとみんなを説得し、涙ながらに龍馬を送り出します。寺島しのぶさんの龍馬を想う演技はさすがですね。しばらく見ることができなくなるかもしれないのが残念です。

次回からはとうとう脱藩した龍馬が、日本中を駆け回ります。これに弥太郎がどのように追従して行くのか、今の時代に龍馬の名前が轟く要因をじっくりと見ていきたいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
高知県高知市
 - 水谷山 和霊神社
 - 梼原町 維新の門
 - 茶や谷

NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1