花燃ゆ 第41回「いざ、群馬へ」
メインが萩から群馬へと流れていくまさに分岐点となった今回ですが、長州では前原が士族の不満を一手に集めて反乱を起こそうとしていました。久米次郎たちもそれに加わり大きな流れになりつつあるとき、中央政府から木戸がやって来て、楫取に群馬県令をお願いしたいと申し出ます。養蚕を国の大きな産業にしたいという思いから富岡製糸場を中心とした群馬の重要性が高まっていたところへの楫取の起用です。
当然楫取は開墾事業に村人と一緒に汗を流すと約束していたことからこれを固持するのですが、最終的には村人からも群馬県令になって欲しいという強い要請を受けて、その地位に就くことを決心します。この辺り、大沢たかおは非常に上手い演技だったと思います。出過ぎず引きすぎず、良い感じで有能な人物を演じているようにみえ、これから最後にかけて中心人物になって行くのにふさわしい役者だなと感じました。
群馬に行く際に久米次郎、寿、美和も一緒に行くことになるのですが、久米次郎は前原の集まりに参加していたため、これから引き離そうとした思いもあったのでしょう。また物語のなかで木戸もいっていましたが、楫取自身も前原達が決起した場合には放置しておけないので巻き込まれて最終的には責任を取らされることになっていたことから、この土地から離れることに対して大きな意味があったと考えられます。
そしていよいよ群馬へ入る一行。いきなり県庁が前橋に置かれていましたが、高崎との争い事があったと理解しているのですが、そのような形跡もありません。物語のなかではその状況は伝えることをしないのでしょうか。そのあたりを含めて群馬をどのように盛り上げていくのか楽しみに見たいと思います。
◆花燃ゆ紀行◆
群馬県前橋市
- 前群馬県令楫取君功徳之碑