2013/09/01
Category: 2013年_八重の桜
今回は、時尾さんがやってきたことがきっかけで、懐かしい会津の皆様が登場してちょっとほっとする時間が流れました。容保を筆頭に佐川、山川と家老が登場し、改めて中村獅童の佐川官兵衛は迫力があって演技が上手いなと感じてしまいます。本当は藤田五郎と時尾さんの結婚式であったのですが、新郎よりも存在感を出すというのはすごいことだと思います。このように、家老でも無かった人の結婚式に立ちあう容保を見ていると、会津を全力で守った人々への報いを相当考えていることがわかります。
メインは新島襄のプロポーズシーンなのですが、自分の中ではその前にあった尚之助の死のことが頭から離れませんでした。斗南での罪をかぶってひたすらに藩のため、会津のため、八重のために生きてきた彼にとって、最後は会津戦記を書き残すこと。病院から抜け出し書斎で最後まで自分がいきた時代を残そうと懸命に筆をとります。この姿に思わずグッと来るものがありました。そかも、それは未完成。籠城の場面で事切れていたといいます。彼にとって、人生は満足いくもののだったのでしょうか。
最後はやはり、新島襄と八重でしょう。新島は三郎が亡くなった場所へ八重を連れて行き、過去と向き合うことが大切だといいます。これは完全に賭であったことでしょう。はじめは八重は抵抗を示しつつも、新島のひたむきな心と思ったことを述べる誠実さで関係は好転。結果として結婚することになります。尚之助のことは忘れずに認めてもらえるように努力するという言葉が八重の心を開いたのでしょう。
問題は、どうやって同志社をつくっていくのかということ。これから京都という寺社が多い中でどのように周囲を認めさせていくのか、楽しみにしたいと思います。
◆八重の桜紀行◆
兵庫県豊岡市
- 川崎尚之助供養の碑