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下町ノラ猫事件簿

2009/01/18 Category: 環境問題

野良猫

昔は「なめ猫ブーム」、今ではYoutubeで盛り上がりを見せた「ねこ鍋ブーム」によって、猫のかわいさがクローズアップされ代表的な人気ペットの一つとなっています。台東区にある谷中銀座商店街の理事長である堀切さんは、猫によって商店街の客が3割から5割は増えたとホクホク顔です。

しかし、そんな人気の裏に隠された影の姿としてノラ猫による様々な被害が顕著になってきているのです。例えば、猫に朝を上げる人たちの増加によってそのえさを狙うカラスまで増加させてしまったり、猫そのもののふん尿による悪臭などによって地域住民が大変な被害を被っているのです。

住民の声に応えるため、荒川区では「餌やり禁止条例」を制定しました。本来の意図としては餌やりそのものではなく、無責任な餌やりによって環境を著しく悪化させる行為を禁止しているのだと区の担当者は言いますが、餌やりによって被害が出ている現状を考えると、事実上は餌やりそのものを禁止しているといってもいいでしょう。

このように問題になっている野良猫とうまく付き合っていく方法はないのでしょうか。その問題に対して、必死に取り組みを行っている人たちがいます。それは、地域猫として世話をする人たちです。地域猫とは、人間の都合で捨てられた猫を世話しようとするもので、哀れなネコを助けたいと始まった活動の一つです。えさ代などは自分たちで負担をしている等、活動上負担になることは多いのですが、現在もなお、多くの人たちが必死に活動を行っています。

そんな活動をしている会として、「荒川区地域猫の会」や「ニャオニャオ助ける会」などがあります。彼らは、小さくてちっちゃいものを助ける気持ちを忘れていけないと我々に訴えます。野良猫と上手に付き合っていく方法にどのようなものがあるのでしょうか。それを以下にまとめます。

■野良猫対策
1.不妊治療、去勢対策
メスとしては発情のストレスもなくなり、オス同志のケンカもなくなるのでメリットがあります。

2.追っ払うこと
少し面倒ではありますが、一番効果的だといえます。人間が猫を追っ払うことによって、猫は自分の生きていける場所を自分で探すために、他の場所を探すのです。都会の猫は特にそのような能力を持っています。

3.ふん尿被害を軽減するトイレ作り
ふんや尿をする場所をあらかじめ与えることによって、それ以外の場所での被害を最小限にとどめるのです。

実は猫も自分たちで人間に迷惑を掛けようとしているだけでなく、様々な努力をしているのです。例えば、都会での猫もねずみを駆除しようとパトロールをしていたり、猫の集会を行い不要な争いを裂け猫同志がお互いに共存するための大切なしきたりを行っていたりします。

自分では満足にえさを取ることもできない飼い猫。経済的な理由で手放されなければならなかった悲しい猫も、寒空の中で生まれたちびも、みんな幸せに生きたいんですよね。不幸な猫を作り出すのも、また救えるのもまた人間なのです。どうやってこの問題を解決していけるか、まさに人間が試されているのかもしれません。

【参考】素敵な宇宙船地球号 1月18日


野良猫の気持ちを考える絵本


野良猫を傷つけず追い払うジェル




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