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三鷹の森ジブリ美術館で時を忘れて遊んだ日

2011/11/06 Category: 日記

三鷹の森ジブリ美術館の招待状を入手し、その有効期限が今月中であったこともあり、子供と二人で三鷹まで出かけることに。数日前から子供はジブリ作品に見事にはまっていて、毎日会社から帰ると崖の上のポニョやとなりのトトロを熱心に見ていて、まさに予習を行っていたかのようです。

三鷹駅に着くと、ジブリ美術館まで連れて行ってくれるバスが待っています。黄色いバスでジブリ作品に出てくる様々なキャラクターが描かれていて、子供もウキウキで乗り込みます。さすがに猫バスにはしなかったようです。
バスは、ものの10分程度で美術館前に到着。そこから歩いて1分程度で入り口にたどり着き、時間的にまだ入館予定ではありませんでしたが、入館することができました。

入り口から見える建物や屋上のロボットなどを見ると否応にも期待がふくらみ、子供に手を引っ張られるようにして中に入ります。中に入ると階段を下り、まずは地下1階に。ここから上を見上げると建物全体のレトロな感覚と異世界に迷い込んだような錯覚になります。

三鷹の森ジブリ美術館

三鷹ジブリの森美術館のキャッチコピーは「迷子になろうよ、いっしょに。」です。パンフレットには次のように書かれています。

不思議な建物、趣向を凝らした展示物、ここでしか観られない短編映画、くつろげるカフェ、この美術館には様々な楽しみ方があります。

でも、決められた順路はありません。順路を決めるのは、あなたなのです。

当美術館は、この空間を心から楽しみ、「迷子」になってくれる主人公を、心よりお待ちしています。

この発想自体もジブリらしくて素敵です。自分はお言葉に甘えて、入り口でもらった宮崎駿さんによる全体地図などが描かれたパンフレットをそっと鞄の中にしまい、子供が行きたい場所にとことんつきあってみようと思いました。

子供は、絶対に開かないと思っていたドアを簡単に開けて外に出ては、いろんなものに興味を示していました。ここには飾りというものが少なく、何かを実際に触ったり動かしたりすることができる不思議なアイテムがたくさんあります。

次に向かったのは映像展示室「土星座」でした。ここでは、脚本と監督が宮崎駿さんの短編映画「くじらとり」が上演されていて、特等席で観ることができます。ちゅーりっぷ保育園に通うしげるくんを中心に、年上のほしぐみの男の子たちが積み木で作った船「ぞうとライオン丸」でくじらとりに出かける心温まるストーリーです。
同じ年頃の主人公で題材がわかりやすいこともあり、子供も驚きや歓声を上げながら楽しんでいたようです。終わったあと「楽しかった!」と元気に話してくれるので嬉しくなります。

この後は、地下1階から2階、屋上まで行ったり来たりを繰り返しながら細かいところにまでこだわりを見つけては楽しみます。ねこバスの遊び場では、大きなねこバスに数人限定で、比較的長い時間遊べます。小学生以下だそうで、ちびっ子が思い思いの方法でねこバスと戯れます。みんながねこバスのてっぺんに登って遊んでいる間、子供は誰も居なくなったねこバスの中ででんぐり返しとかして遊んでいました。かなりのマイペースぶりです。

その他の展示物も大人から子供まで楽しめるものが多く、様々な人に愛されている理由がわかるような気がします。アトリエも実際に道具や展示物を触ったりすることができますし、描いたコンテ絵をみることもできるので、どのようにジブリ作品が作られていくのかを楽しむことができます。

3時間近く「迷子」になっていろんなところに行きましたが、子供も終始走り回っていて楽しく遊んでいたようです。子供と来ることによって、じっくりと何かを観るという鑑賞方法はできませんが、その代わり大人同士では行かないようなところに行ったり、意外な発見があったりして十分楽しむことができます。

帰り道、子供は「今度は弟と一緒に来ようね」と言ってはにこりと笑っていて、親としては嬉しい限りです。比較的近いので、これからも足繁く通ってみたいと思える場所がまた一つ増えたと大満足な一日となりました。

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