ワイシャツは下着です
会社では、真冬でも上着を脱いでワイシャツを腕まくりして仕事をしています。ウォームビズ等の施策は行っているのですが、パソコンが数多くありそこから熱はどうしても出てしまうため室内は暖かいというのもあるのですが、なんといっても腕まくりをする方が気合いが入るような気がするからだと思います。時々その姿のまま外に出てしまい凍る思いをすることもあるのですが。
ところが、マナーデザイナーの岩下宣子さんによるとワイシャツは下着だというのです。ほとんどの人がワイシャツの下に下着を着ける人が多いので、あまりワイシャツのことを下着だと感じることはありません。ワイシャツの発祥の地である19世紀のイギリスで下着として着用されていたことから言われていることで、ワイシャツ姿のまま人に会うことは下着姿で会うことと同じであるとされたそうです。
人前で公の場所に行く際には、上着を着る必要があることはわかります。客先に行くときにワイシャツ姿のままでいくビジネスマンはいないでしょう。しかし、上着だけではまだマナー違反だと岩下さんはいいます。上着のボタンを掛けてなえうべくワイシャツを隠すようにする必要があるそうです。ベストを着ているときには上着のボタンは掛けなくてもいいとのことで、座っているときにはボタンを外します。立ち上がるときに速やかにボタンを掛けて立ち上がる習慣をつけるといいとしています。
マナーは、相手と共通して持つ認識です。職場によってはワイシャツ姿でいる方が周囲にとけ込むことができる場所もありますが、自分が普段いることのない公の場所になると、マナーは知っていて当然となり、自分が知らないでは済まされなくなります。最終的には会社の評価を下げてしまう危険性もあります。自分はこうすべきではないということを言っていてもマナーという巨大な共通認識を変えることはできません。余計な気遣いをしないためにも、こういったマナーをひとつひとつ理解していくしか道はなさそうです。
【参考】日経Plus1 2月28日
面白いほどよくわかるビジネスマナー―ビジネスシーンで好感度を上げる基本マナーと応用技! (学校で教えない教科書―実務書シリーズ) (2008/03) 岩下 宣子 |
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