コーヒー豆がアルツハイマーに効果あり
以前の記事で、コーヒーは妊婦によくない影響を与えることを紹介しましたが、コーヒー豆の状態ではアルツハイマー病に効果があることが発見されました。
筑波大学の礒田博子教授たちは、コーヒー豆等に含まれる「カフェオイルキナ酸」という物質がアルツハイマー病の治療や予防に効果があることを動物実験で確認したそうです。
アルツハイマーという病気は、アミロイドベータと呼ぶタンパク質が脳に蓄積、神経細胞を死なせてしまいます。発見された物質は、これを防ぐ能力があるといいます。
細胞にアミロイドベータを加える実験で物質を与えると細胞の生存率が高まったことから効果があることが認められました。
今後、薬に適用していきたいということで、アルツハイマーで苦しんでいる人にとっては朗報といえると思います。
ただし、この物質は焙煎するとなくなってしまうことから通常飲んでいるコーヒーには入っていないものと思われます。コーヒー豆から物質を抽出し利用するのでしょう。
同じコーヒーでもその利用方法によっては、悪い影響を与えたり、いい影響を与えたりするところが、魅力的でもあり恐ろしかったりもします。万人に効く薬というのはないことを改めて思い知らされますが、この発見を多くの人の喜びにつなげてほしいと思います。
【出展】2月4日 日本経済新聞 朝刊
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