あまーい多摩川梨
多摩川梨をご存じですか?
川崎市多摩区などの多摩川沿いで採れる梨は、多摩川梨と呼ばれています。多摩川梨が栽培され始めたのは、江戸の寛政時代(1750年頃)まで遡るんです。さらに、大正の終わり頃には関東地方の一大産地だったというから驚きです。
多摩川梨の種類には、幸水、長十郎、二十世紀、豊水などのおなじみの品種の他に、地元生まれの「多摩」「清玉」などがあります。
梨の季節を迎え、以前に散歩していて見つけた梨農園に行きました。そこは三平果樹園です。直売所に様々な種類の梨、その他野菜販売もしていてかなりお安く手に入れることができます。
夫婦で営まれているようで、駐車場には品川ナンバーの車で買い付けに来ている人もいるほどの農園のようです。
早速、おじさんに「一番あまい梨を3つ下さい!」と言ってみると、おじさんは「あ?、じゃあ幸水かな。ちょっと待ってて」といって、3つ梨を持ってくると、秤にかけて420円でした。どうやら量り売りをしているようです。「また買いに来てね♪」というおばさんの一言にぐっときました。
さらに、おまけとして他の種類の梨を2つくれました。こういうのが直売所のうれしいところですよね。
帰って、冷やした後早速食べてみることにしました。以前に買っていた梨と味を比較するため2つ剥いて食べてみます。
すると、多摩川梨の方が実がしっかりしているんですが、かなり甘いです!しかも、いきなり甘いのではなく、徐々にかみしめていく度に甘くなっていきます。こういう梨はある意味はじめてかもしれません。
おいしいものは案外足下にあるのかもしれません。
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