あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > 素敵な宇宙船地球号


ピラミッドの「割れ目」から見える秘密

2009年3月 09日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

ギザ台地

エジプトにあるギザのピラミッドは、5t以上もある石を230万個以上積み重ねて作られた世界遺産のひとつです。このギザ台地に今危機が迫っています。ギザの神殿の前や、ピラミッド建設が携わった人々が住んだワーカーズビレッジに大きな水溜りが出現したのです。水が遺跡の側にわくということが遺跡の崩壊を意味します。

実は、この辺りで水の問題が勃発したのは今回が初めてではありません。1998年スフィンクスで内部から崩壊が進んでいたのです。ザヒ・ハワース博士・考古県庁長官らによる必死の解析で、原因は台地に溶けていた塩分がわきだしたことによる塩害であることがわかりました。周辺地域は古代エジプトの時代と大きく様変わりし住宅が遺跡付近まで押し寄せ、生活排水が流されていたことが問題だったのです。

そこで、遺跡周辺を地下からブロックでガードする施策を行い、一応の解決を見たのです。しかし、今回再び水がわき出してきました。ザヒ博士は世界的な岩盤工学の権威である谷本親伯博士へ連絡をとることに。

谷本博士は、遺跡付近に吹き出している水周辺で塩害が生じていることを確認します。このままでは遺跡に相当影響を及ぼす危険性があると早急な対処が必要であるとの見解を示します。

水がどこからやってきたのか、その秘密の鍵をツタンカーメン黄金のマスクで有名な王家の谷で見つけることができます。谷本博士は王家の谷にある遺跡の多くが岩盤に縦方向の割れ目をたくさんもつことに着目しました。この縦方向の割れ目は遺跡が作られた当時から存在し、古代人は岩盤の割れ目に沿って縦方向に掘っていったのです。それによって比較的容易に深い穴を作ることができたとされています。割れ目の効果は以下の2つ。

・割れ目があると石を切り出しやすい
・割れ目は地下水を伝えやすい

スフィンクスのすぐ後ろにあるオシリス・シャフトで割れ目の秘密を垣間見ることができます。割れ目がパイプの役割をして水を通したのです。オシリス・シャフトの一番下には、地下水の水たまりができていました。この美しい水は生活排水ではなく、大自然の地下水です。割れ目を使って、大自然の水を引き込み、儀式に使ったとされています。

大自然に存在する地下水は、時に巨大な岩盤の割れ目からわきだしオアシスを作ります。遺跡付近には、これまでわきあがっていなかったのですが、ギザ台地の環境が激変し、住宅で取り囲まれ、アスファルト台地が覆われてしまいました。それによって生活排水が、地下水の呼び水となっていたのです。

この問題に対して、ザヒ博士は大胆な計画を現在進行中です。それはギザ台地にあるアスファルトを全部引きはがし、家までも撤去することによって古代の状況に戻そうとする案です。これも全て生活排水を排除し遺産を守るためなのです。

その計画が実現するまでの応急措置として、水をポンプで汲み上げる対処がされています。日本の支援によって浄化装置が設置され、汲み上げた水はナイルへと戻されていき、川の浄化に一役かっています。

ピラミッドは、エジプトの遺跡ですが同時に世界の遺跡でもあります。その遺産を守るため、これからも地下水を地球環境の変化として注視していく必要があるのです。3000年前からこの街は今にいたり私たちの目に触れることができるこの奇跡を、どうせなら3000年後の後世の人々に伝えていくことができればどんなに素晴らしいでしょう。そのために現代を生きる自分たちに何ができるでしょうか。

【参考】素敵な宇宙船地球号 3月8日


ピラミッドパワーでリラックスタイム!?【広告掲載店舗【春の新生活200902】】ピラミッド アッ…

よみがえれ!大都会ドブ川の奇跡

2009年3月 02日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

旧芝川

埼玉県川口市を流れる旧芝川はかつてヘドロで覆われたどぶ川でした。この川は芝川の分流だったものが上流と下流に堰を作り完全に閉ざされた川となっています。この川に生活排水が流れ込み、ひどい状況になってしまったのです。

その旧芝川を清流に変えようとするプロジェクトが4年前から始まりました。炭素繊維を使った浄化施策などを行った結果、綺麗な水場にしかいないといわれるカワセミが生息し、今ではカワセミを目的としてバードウォッチャーまで駆けつけるほどの川になりました。しかし、川を変えることができたのは全長5.5kmのうちのほんのわずかな区間だけ。

この施策に対して埼玉県が本格的に加勢することになります。埼玉県は2年間で8億円をつぎ込むと決めました。その陣頭指揮をとっているのが埼玉県知事である上田清司さん。関心の高いところから中心に清流へ戻すことを明言します。

目標は、横浜市を流れるいたち川で、瀬や縁を作ったりすることによって清流に変化させることにあります。以下、今回の施策内容について示します。

1.川底に溜まったヘドロを取り除く
ヘドロの除去には炭素繊維が有効です。炭素繊維を水中に埋めることによって特殊な音波が流れ、微生物を呼ぶことができます。その微生物がヘドロを分解し砂質に変えていくのです。

2.雑排水をウェットランドにおとす
ウェットランドとは、自然の力で水質を浄化する施設で、そこできれいにしてから川に流すことによって、汚い水が本流に流れ込むのを防ぐことができます。

浄化装置の中には試行錯誤の結果、浮島、炭素繊維、葦などの植物を入れることになりました。浮島は旧芝川のように水位の変化が激しい場所でも適応することができ、竹に編み込まれた間伐材の炭を入れて植物を育てることによって、鳥や様々な生き物の住み処となります。

3.マッドキラーを土に混ぜる
マッドキラーという特殊な砂を土に混ぜることによって、ヘドロを分解することができます。

4.川幅を狭めて水流を作る
流れがなくなり水が溜まってしまうと、そこから汚染が始まります。流れを止めないことが大切です。

5.住民の協力
埼玉県の職員は、忍耐強く地域住民と関係を作るため説明会を実施します。これまで行政はコンクリートの建造物を作っては無駄に終わっている結果から不信感をもっていた住民も次第に協力するようになります。地域住民の協力は必須なのです。

また、住民が「えひめAI-2」と呼ばれる愛媛県が開発した微生物の栄養ドリンクを使用することも効果的です。これを家庭から流すことによって、川の浄化につながるのです。以下にえひめAI-2の作り方を示します。

<えひめAI-2の作り方>
■材料(500ml を作る場合)
・納豆(粘液でも可) 1 粒
・ヨーグルト(飲むヨーグルトも可) 25g
・ドライイースト 2g
・白砂糖や三温糖など 25g
・水道水 約450ml
・ペットボトル(500ml)
・ヒーター (熱帯魚用ヒーターで35℃の温水浴)又は、夏は直射日光の下でもよい。

■作り方
1. ペットボトルに納豆、ヨーグルト、ドライイースト、砂糖をはかり取ります。
2. 水道水を約450ml加えてよく攪拌します。
3. よく混ざったものを35℃で1週間培養します。(ガスが出るのでペットボトルの蓋は必ずゆるめます)
4. 培養液のpHをpH試験紙で確認します。培養開始時のpHは約4-5ですが、1週間後に3-4になり、パンやお酒のような良い香りがすれば成功です。(注)pH 試験紙は、理化学機器・器材の販売会社で扱っています。
5. 右の写真は糖蜜を使っていますので糖蜜の茶色がついていますが、砂糖を使った場合は白色です。培養後には、ヨーグルト成分などが底に白く沈殿します。
6. 腐敗臭がする時は、雑菌が繁殖したと考えられます。ボトル、器具類等をきれいに洗浄し、衛生的な状態でやり直します。
7. できあがったものは、冷暗所に保存して3ヶ月を目途に使い切ります。

■使い方
浴槽、洗濯には上澄みを、それ以外は全体を良く混ぜて使って下さい。
・浄化槽での使用
便器に毎週100ml程度使用するか、スプレーして消臭します。
・台所での使用
調理後の流し台に、50?100ml程度入れてヌメリをとります。
・浴槽・洗濯での使用
入浴後に上澄み液50ml程度を入れると湯あか取りに効果的。残りは洗濯に利用できます。
・生ゴミ処理で利用
生ゴミに噴霧して消臭や発酵促進剤に利用します。

自分が小学生だった数年前は、地元の川でタニシを捕ったりザリガニを捕ったりして遊んでいました。今ではそれができる川は都市部では確実に減っています。すごく残念なことです。埼玉県のこの工事は2010年3月に終了しますが、そのときにどんな奇跡が起こり、子供達が再び川で遊ぶことができるのでしょうか。

ただ待っているだけではなく、自分たちの街を流れる川でも何かできるか、小さなコトから始めてみませんか?

【参考】
・素敵な宇宙船地球号 3月1日
・愛媛県産業技術研究所 http://www.iri.pref.ehime.jp/iri/info/biseibutu/AI-2.pdf


原料は食品だけ!安全・安心の環境浄化微生物えひめAI-2と同品質です!わくわくアイ500ml 8本…

人気奥能登美食の宿にみる食治のヒミツ

2009年2月 23日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

さんなみ
冬は陸の孤島となる奥能登。そこに日本で最も泊まってみたい宿ランキングで一位を獲得した宿があります。そこは、郷土料理の民食「さんなみ」。ここは、海と静かな時間だけが流れる1日たったの3組限定の宿にもかかわらず、半年先まで予約がいっぱいな状況なのです。

宿泊客の一番のお目当ては、なんといってもその食事です。地元産の海や山の幸をふんだんに使ったその食事は、食べて体を元気にする「食治」といわれています。「食治」には、素材から調理法にいたるまで能登の地形や気候、文化と深い関わりを持つ安心・安全な食事が原点にありました。今回はこの「さんなみ」で出される食治について見ていきたいと思います。

■大根
大根は、雪の下におくことで甘みが増すといいます。その野菜の力をそのまま頂くのがさんなみの食事なのです。このほか、50種類以上の保存食がありそのほとんどは奥さんが山などで採ってきたものだそうです。

■魚介類
年間300種類もの海の幸が水揚げされる奥能登の港。富山湾は立山連峰の雪解け水が7本の一級河川となって注ぎ込み、水中からもわき出すことによって栄養豊富な場所になっています。

また、暖流が能登にぶつかり渦を巻くように富山湾に注ぎ込みます。その影響によって魚が湾内に入ってくることから、能登半島そのものが巨大な定置網になっているのです。そこで定置網がはられ新鮮なままの魚介類が水揚げされ、それがさんなみに届けられるのです。

■いしり
奥能登では、厳しい自然のなかで昔から塩が作られてきました。暖流と寒流が重なるところで海水が綺麗であるという理由で、奥能登では良質な塩が作られてきたそうです。その塩を使った能登秘伝の調味料が生み出されました。それが「いしり」という魚醤の元です。魚醤の材料はイワシが普通ですが、新鮮な真イカの内臓に天然塩をまぶして長い間発酵させて作ったのが、奥能登のいしりの特徴です。

中に含まれる自己消化酵素によって、タンパク質や糖質をアミノ酸などに分解していき、うまみたっぷりな、いしりができるのです。このいしり、アミノ酸が大豆しょう油の約2倍にもなるおいうのですから驚きです。さんなみでは、3年間熟成させたいしりの一番絞りを使っています。

■こんかいわし
能登の代表的な珍味です。通常は1年熟成させるものを、さんなみでは3年も熟成させて出しています。

■自家製鰹節

■煮物や漬物
どれも能登の風土が作りだしたおばあちゃんの味です。心にも体にも優しい味で、体の方から綺麗になっていくといいます。体の中に溜まっているものが一口食べるたびに治っていくかのようだと実際に食べてみた室井滋さんは言います。

さんなみをはじめたのは25年前で、はじめは見向きもされなかったのですが、時代の変化なのか、次第に化学肥料や消毒などの材料が増えてきました。ご主人はどうも本来と違うなと違和感を感じ始め、安全でまっとうな食事を出したいと思う気持ちを変えることなく続けていき、日本の食の不安が増すにつれ、さんなみの人気も高まってきたそうです。何とも皮肉な結果といえるでしょう。

さらにさんなみでは、海の幸を頂いているのできれいにして返すことが大切だという思いから、生活排水を微生物を使った浄化槽できれいにしてから排水しています。考えが本当に徹底しています。海から恵みをもらう以上その海に恩返しをするのは、当たり前なんですよね。

かつては、さんなみのような食事が日本の伝統的な食事としてあったはずです。これを機に、もう一度食の原点を見つめ直してみるのもいいかもれません。

【参考】素敵な宇宙船地球号 2月22日


使うのは奥能登の魚と塩だけ海の味がする昔ながらの一夜干し一夜干しの里


「加賀百万石のかくし味」 いしり魚醤 500ml