あしたまにあーな

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匠の技を自分の庭に

2007年11月 19日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

枯山水

現在の都市部の庭は十分な広さがなく、京都の庭園のようなものを自分の庭にすることなんて夢の世界だと思っていました。

今回素敵な宇宙船地球号では、わずか3坪の庭を京都の庭園を数々作り上げた名作庭家・重森三玲の孫・重森千青さんを迎え、この庭に素敵な庭を造ろうというのです。

例え、小さな庭でも決して手を抜かず、全力を尽くしてすばらしい庭園を作り上げたのです。テーマは枯山水。

庭には、玉砂利が水の流れのようにでき、水も実際に流れる涼しげな庭が完成しました。

庭って家族が集い、楽しむことができる大切な場所なんですよね。例え小さくても部屋を明るくし、かつ涼しくすることができるのです。

あらためて、日本の和を感じることができる話でした。

大都会の水がめを襲う侵略者

2007年11月 04日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

カワヒバリガイ

今、世界中で外来生物による被害が多く発生しています。

もともとその土地にいるはずのない生物が、人々の往来によって自由に行き来し、在来生物の生存を脅かしているのです。

アメリカでは、五大湖でウミヤツメが大量発生しています。これはヒルのような口を持っていて、魚に吸い付いて血を吸うのです。そそいて最後は死に追いやってしまう恐ろしい生物です。もとはここにいませんでしたが、輸送船のバラスト水が原因で生息していたヨーロッパからアメリカの五大湖まできてしまったのです。

日本に目を向けると、霞ヶ浦で貝の被害が進んでいます。

大塩湖で大領発生したカワヒバリガイのタマゴが、下流の霞ヶ浦に行き着きコンクリートに大量にくっつくのです。もし、この貝が死んでしまったら悪臭や水質汚染が一気に進み、首都圏の水は飲めなくなってしまうことが危惧されているのです。

その他、チョウセンアサガオやエンゼルトランペットも外来生物で毒性があるので要注意です。

不可抗力的に外部から持ち込んでしまう生物ももちろんあるとおもますが、多くは人間がペットや観賞用として持ち込んだものを無責任にも放置してしまうものも多く存在します。

生き物を飼う以上、最低限のマナーを守らないとやがてそれが自分たちにしっぺ返しとしてくることになるのです。提供する側もただ売ればいいというのではなく、どのような問題が生じる可能性があるのかを消費者へ伝える義務も併せてあるのではないでしょうか。

【出展】素敵な宇宙船地球号
http://www.tv-asahi.co.jp/earth/

エジプト巨大人造湖の奇跡

2007年10月 21日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

ナセル湖

ナセル湖の湖畔にアブ・シンベル大神殿があります。

年に2度だけ、神殿の奥まで太陽光が差し込むというレベルの高い設計となっていて、この日だけ太陽神と王は一体化することができるといいます。

ここに危機が迫った出来事がありました。

それがアスワンハイダムの建設。

ナイル川をせき止めたダムに作られた人造湖、ナセル湖は琵琶湖の7倍もの大きさを持ち、アブ・シンベル大神殿が水没の危機に陥りました。それを国家レベルで大移動を行い、今に至っています。

ここから遺産を守ろうとする気運が高まり、この出来事が世界遺産誕生のきっかけとなりました。

突如できたこの人造湖によってエジプトの環境は激変していきます。ナセル湖の水が蒸発し、雲となってそれが大陸からの暑い空気に乗って海の方へ。その途中の砂漠で、豪雨となって周辺の村々を泥水が襲います。

一方、人造湖の付近では太古の昔に息づいていた命の営みが復活していたのです。多くの植物の中に、古代のエジプトでは守り神として崇拝されていたナイルワニの姿もあります。

ナイルワニは、ナイル川の氾濫を察知しその水位よりも高いところで巣作りをするということから、当時の人たちに反乱を予測する神として崇拝されてきたのです。ワニの腹には、水を検知するセンサーのようなものが最近の研究で分かってきました。

このように、ナセル湖はエジプトに光と影を与えつつもかつての面影を取り戻しつつあります。さらに、ナセル湖建設のために立ち退きを余儀なくされた人たちを呼び戻す動きも出てきています。

最後に地元の研究者はこのように言っています。
「自然を守るだけではなく、人間が自然に順応していくことが大切なのではないでしょうか。」

自然と自分たちは共生する生き方が必ずあるはずです。決して人間が自然を駆逐してしまわない、けれども自然のなかに自分たちも確実に住みやすい世界を作る。

今回のアスワンハイダムは偶然の産物だったのかもしれません。しかし、ここにこそ自然との共生という答えを見いだせるのかもしれません。

2007年10月21日放送 「素敵な宇宙船地球号」より