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ゾマホン汗かき奮闘記 後編 故郷の湖再生プロジェクト

2008年3月 30日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

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ビートたけしの付き人であるゾマホン・ルフィンさん。

彼の故郷であるアフリカの国ベナンは今危機に瀕しています。

その原因はゴミの山。

かつてはアフリカのベネチアとして繁栄していましたが、文明化によって分解されないプラスチックゴミが増大し、街中にゴミの山が築かれて行きます。国の中央にあるノコエ湖も汚染が進んでしまい、大量の伝染病の原因となってしまっています。

そんな祖国を救おうとゾマホンさんは、水の救世主島多さんとベナンへ向かいます。

島多さんは湖を浄化する材料としてフジツボつきのカキの殻を使ったカキ殻フィルター工法でノコエ湖を浄化しようとするプロジェクトを提案し、それを町の人に説得するゾマホンさん。

始めは、乗り気でなかった村人も実験の結果、大成功だったことから次第に一致団結していきます。その実験に釘つけになっていた一人がクボスさん。彼の娘は汚い水を飲んでコレラで死んでしまったのです。

ベナン始まって以来の水質浄化プロジェクトが始まりました。ゾマホンさんは、テレビやラジオでボランティアを募りました。

そして当日。

この国にはこのような習慣がないにも関わらず100人の人々が集まったのです。

それぞれの人の積極的な努力によって、みるみるうちにゴミの山が積み重なっていきます。きれいになったあと、カキの殻を積んだ船が到着しました。地元の人が作ったかごの中にカキが入れられていき、とうとうプロジェクトは始まりました。

水の中の生き物が、汚くなった水をきれいにしてくれ、それを地元の人たちがずっと守っていくサイクルを
続けていくことがなりよりも大切なのです。

そのために、ゴミを捨てないよう教育をし、どうすれば処理ができるのかを国民と一緒に考えていき、実施していく必要があります。

このボランティア活動で終わるのではなく、ノコエ湖の再生プロジェクトは今始まったばかりです。今後1年後、2年後にどのようになっていったのか継続的に見ていきたいと思います。

ゾマホン汗かき奮闘記 前編 故郷の湖再生プロジェクト

2008年3月 23日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

nokoe.jpgビートたけしの付き人であるゾマホン・ルフィンさん。

彼の故郷は西アフリカ、大西洋に面する国・ベナンです。そのベナンにあるノコエ湖に広がるガンビエ村は、かつては綺麗でアフリカのベネチアとして観光名所となっていました。

それが近年はゴミが山積みになってしまい、水質汚染が進んだ結果、様々な病気が蔓延する過酷な村となってしまいました。

ゾマホンさんは、そんな状況になっている故郷を救おうと立ち上がります。ゾマホンさんが頼りにしたのは、株式会社フジタの島多義彦さん。彼は東京近郊のドブ川を再生した水質浄化の専門家なんです。彼に頼み込んで一緒にベナンに来てもらうことになりました。

ベナンについて2人はその危機を目の当たりにします。街ではゴミが山積みな状態のまま放置されていて、運河にはゴミの上で生活している人たちがたくさんいます。

もともとベナンではゴミと言えば土にかえるものばかりだったため、ゴミ箱に捨てるという習慣がありませんでした。それが近代化によってビニール等が発生しても人々の習慣が変わることはなく同じように捨て続けたことによってゴミが町中に山積みになってしまいました。

ノコエ湖は、このようなゴミと垂れ流された生活排水によって異臭を放つ最悪な環境になっていったのです。この地域の漁も汚染の原因の一つでした。

湖上に木々によって囲いを作って、そこに魚を養殖する手法をとっているのですが、漁が終わった後の木はそのまま放置されていました。それによって水の流れをせき止められ、汚染を進めてしまったのです。

このような汚染によってコレラやマラリアが大発生し、特に免疫力のない幼い子供が犠牲になりました。酸化還元電位という指標を使って調査した結果でもノコエ湖の値は最悪の結果と、科学的にも証明されてしまったのです。

浄化に使うものは現地で簡単に手に入るものでなくてはなりません。島多さんはそのようなものとしてカキの殻を使うことにしました。カキ殻フィルター工法と呼ばれる浄化法です。カキ殻には浄化作用はありませんが、そこについたフジツボたちが浄化作用をもっていて、水をきれいにしてくれます。

設置場所の条件は以下の通り。
・適度な酸素濃度と塩分濃度をもっていること
・1mの水深があること
・集落の汚染の流入している場所であること

浄化は島多さんが責任を持って行うことになりましたが、ゴミを取り除くのはゾマホンさんが村に掛け合う必要があります。ゾマホンさんは街の人々に協力を求めます。

始めは乗り気ではなかった村人も、カキ殻を使った成功実験を見ることによって次第に一致団結していきます。

カキ殻が魅せた奇跡

それは本当に起こすことができるのでしょうか。

次回に期待したいと思います。

居酒屋からニッポンが見える

2008年2月 10日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

海洋投棄

居酒屋で人気のメニューとして、
・梅干し入り芋焼酎
・ホタテのバター焼
があります。この季節、これで一杯やるのは本当に至福の時です。

でもこれらの元となる、焼酎、梅干し、ホタテが、今ある問題がわき上がっています。それは、作る途中で出た様々な廃棄物の処理についてです。これからこれら3つの廃棄物の問題について見ていくことにしましょう。

■焼酎かす
日本では、鹿児島を中心に焼酎を多く生産しています。ここ最近の焼酎ブームにも乗っかってその生産量も飛躍的に延びています。

ところが、焼酎の生産中に焼酎かすとよばれる廃棄物が出てしまいます。1リットルの焼酎を作るのに2リットルの焼酎かすが出てしまいます。1年で換算すると50万トンもの焼酎かすが生成されてしまうのです。

これまでは、家畜のえさとして地元で上手に消費していたのですが、だんだん消費しきれなくなって海に捨てるようになってしまいました。これまではそれでよかったのですが、1996年のロンドン条約議定書採択によって、原則としてすべての海洋投棄を禁止することとなってしまいました。

芋焼酎メーカーはこれにあわてました。魚のえさになると思って罪悪感を感じることなくやっていたことが問題であるとして、もうできなくなってしまったのです。

焼酎かすの再利用の方法を研究sている鹿児島大学の林教授によると、焼酎かすからできるブトキシブチルアルコールを有効活用することができるとのこと。これを使って焼酎かすに乳酸菌を混ぜて飼料としてリサイクルすることで解決したかに見えました。

ところが、さらなる焼酎ブームに乗って、飼料プラントの加工能力を超えてしまったのです。

鹿児島大学の江幡さんを中心とする研究チームは、産卵用タコつぼとして焼酎かすをリサイクルすることに成功しました。焼酎かすではなく、焼酎副産物として再利用することができれば、地場産業の活性化にも役立つと江幡さんはいいます。

■梅干しの調味液

塩で漬けただけのしょっぱい梅干しが主流でしたが、今では一度漬けた梅干しから塩分を取り除く処理が追加になりました。その調味を行う調味液が廃液として出てくるのですが、これを海に捨てていました。その量は年間5万トンもの量になります。

和歌山県みなべ町の東農園では、陸上でこの調味液を処理する施設を総工費1億円で作り、さらに梅生産に関わるものをリサイクルしようとして梅科学研究所を設立しました。

調味液をリサイクルして、できたものを北海道網走郡へ持って行く東社長。

行き先は牛舎です。

牛は鉄分やミネラルを取らないといけないので、これまでは塩を輸入していたのですが、この調味液のリサイクル塩で代用することができそうな感触を持ちました。

■ホタテ貝の貝殻
ホタテの貝がらの量は年間4?5万トンにもなります。

使い道を模索していたところへ、青森エコサイクル協同組合はホタテ貝の貝殻から酢酸カルシウムを作りリサイクルすることに成功します。

この使い道は、凍結防止剤。

冬の雪道に撒くことで、凍結を防止することができます。今までは塩素系の薬品を使っていましたが、塩害の被害を伴ってしまうため、このホタテの貝殻の凍結防止剤は最適といえるものでした。

課題は、この生産プラントの生産能力が年間6000トンであること。年間に廃棄される貝殻の20%弱であることから増産が求められるでしょう。

2007年4月。

改正海洋汚染防止法が施工され、今まで不用意に海洋投棄していた様々なものはすべて禁止されました。「不法投棄を許すな」として、海上保安庁も定期的に監視しています。

ここに挙げた3つは、まだまだ氷山の一角です。このほかにも海洋に投棄されている物、陸上で投棄されているものは数多くあるでしょう。

でも、それは必ずリサイクルする道が残されているのです。廃棄物は何らかの手を加えることによってまた命を取り戻すのです。まだ、生き返らせるのにコストがかかってしまうので、それを実施することに二の足を踏んでしまうかもしれませんが、逆にリサイクルしていることを社会にうまく伝えることができれば、企業のイメージが向上し、違った形で利益をもたらすことになるんだと思います。

自分たちも、このようにリサイクルをして懸命に地球環境を守ろうとしている企業、製品を応援していくことによって、環境問題の個人レベルの取り組みの一つになるのではないでしょうか。

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