あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように



こどもの可能性をつぶさない言葉のかけ方

2009年10月 18日 By: rainbow Category: 子育て No Comments →

秋晴れが気持ちいい日曜日の朝のこと。

子供を連れて紅葉が始まりつつある生田緑地で、一人のご老人に声を掛けられます。自分一人では声を掛けられるのはアンケートやティッシュ配りの方ばかりなのですが、子供を連れていると実に様々な人に声を掛けられます。といっても自分にではなく子供に話しかけるのですが、今日もいつものように女性が子供ににこやかに話しかけてきました。

子供はキョトンとしていたのですが、女性は86歳になる方で子供を4人も育てそのうち3人は東京大学を卒業したそうです。そこまでプロフィールを話した上で静かに女性はアドバイスだよと話してくれました。そのアドバイスとは子供の可能性をつぶさない大切な言葉のかけ方についてでした。

「あなたはバカだね」
「どうしてこんなこともできないの?」

このふたつの言葉は決して使ってはいけないといいます。子供にとっては何事もチャレンジです。すでに様々なことを経験している大人からみると、子供がつまづいたり迷ったりしていることは些細なことのように感じてしまいますが、子供にとっては一生懸命やっていて、悩んでいるのです。それを頭ごなしにバカだとか、どうしてできないのかというとそのやる気はそがれてしまい、自分はどうせできないのだと諦めてしまうことになります。

一生懸命にがんばっている姿を大人は応援し、達成したり解決することができたときには一緒に喜んであげることが大切なのです。叱るのは子供の学力や結果に対してではなく、怠けてしまったり、諦めてしまう姿勢に対してなのです。女性の息子さんは62歳になるそうですが、その子供(女性からみると孫)に対して息子さんの奥さんは厳しく接したそうです。そんな姿を見て息子さんは「お袋はいつも応援してくれたから今の自分がいる」と改めて親のありがたさを感じたといいます。

子供の能力を活かすも潰すも親次第であることを改めて肝に銘じつつ、子供が自分から色々なことにチャレンジしたくましく成長して欲しいと思います。

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第7回たまたま子育てまつり

2009年9月 20日 By: rainbow Category: 地域イベント No Comments →

昨年に引き続き、川崎・多摩区で開催されるたまたま子育てまつりに参加するため、朝から奥さんも自分も張り切り、子供は前日の夜から夜も眠れないほど興奮するくらい期待して当日を迎えます。このイベントは川崎市教育委員会という行政と地域の子育てボランティア団体などが協力して毎年行われているイベントで、20以上のイベントや催し物が多摩市民館で開催されるものです。

時間的には、朝の10時から昼の15時までの5時間という短い時間で集中的に行われるために予めどこをどのように回るかを考えておく必要があります。去年の反省をふまえ、今年は以下のイベントをメインで攻略するような計画を立案することにします。
・ダンボール基地で遊ぼう!
・太鼓の演奏
・ママとあそぼう、パパもね

◆ダンボール基地で遊ぼう!
昨年、終盤間際にこのアトラクションを訪れた際には、すでにダンボールで作られたトンネルは跡形もなく潰されていて、子供たちももう何が何だかわからず、大人が遊べっていうからとにかく遊んどけ、みたいな無理矢理感が漂っていました。

今年こそは、きちんとダンボール基地で遊んで欲しいと思い、オープニングセレモニーが始まった1階のロビーをスルーし、ほぼ一番乗りでやってきました。キレイですね、やはりきちんとしたダンボールトンネルは楽しみがいがありそうです。子供も一生懸命遊んでいて、思わず1時間半も遊んでしまいました。途中川崎市長もやってきたり、J-COMがやってきたりしましたが、全く気にもせずに子供ははしゃぎまくります。ややよじ登る場面もありましたが、概ねきちんとくぐっていました。1時間半後、形がずいぶんいびつになってきているダンボール基地を後にします。

ダンボール基地

◆太鼓の演奏
昨年も太鼓の演奏を聴いていたので今年も是非と思い、見に行くとそんなに人も多くなかったせいか、一番前で太鼓の演奏を聴くことができました。始めは音の大きさに圧倒されていた子供も、次第に慣れてきて早く太鼓をたたきたいオーラを出しまくります。演奏が終わって、奏者の方がみなさんもたたいてみましょうというやいなや中央に飛び出し、バチをGET。係の方に順番と言われるまでひたすら太鼓をたたいていました。にこりともせずにたたく姿は、一見楽しんでいるようには見えないのですが、彼なりに思いっきり面白いのでしょう。終わった後、「太鼓、おもしろーい」とニコニコしていました。

元気組の太鼓演奏

◆ママとあそぼう、パパもね
川崎公立保育園のイベントで、これまでも定期的に様々な場所で行われていたものが、今日は一堂に集まって大きなイベントになったそうです。保育園の先生が様々な遊びについてくれて一緒に遊んでくれるので、本当に助かるし安心できます。風船ルームや磁石釣り、小屋、積み木など遊び道具は数多くあり、時間はあっという間に過ぎていきます。

最後は、大きな紙芝居を2つみることができました。保育園の先生たちが紙芝居だけでなく、ぬいぐるみまでかぶって演技をするので、非常に本格的です。子供は大満足で、このイベントの後すぐに爆睡してしまいました。

ママとあそぼう、パパもね

このようなイベントが、毎年開催されるのは本当に嬉しい限りです。いつかこのイベントから卒業する時は来るのだと思いますが、去年の子供の状況を思い出すとき、改めて子供の成長を感じ、嬉しくなります。来年はどのような楽しみ方をしてくれるのか、今からすごく楽しみで仕方ありません。お祭りの関係者の方、本当にお疲れさまでした。


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思いやりの心を育てる「伝え方」

2009年5月 04日 By: rainbow Category: 子育て No Comments →

子供が駄々をこねる以下のような場面は、日常的な場面だと思います。

子供「ぼく、帰りたくない!ずっとおばあちゃんの家にいる!」
親 「明日は幼稚園だから帰らなくちゃダメよ!」
子供「いやだ!幼稚園お休みする!」
親 「家に帰らないと好きなゲームできないよ?」
子供「いいもん!」
親 「そんなにおばあちゃんがいいならおばあちゃんの子供になりなさい!」
子供「いいよ!おばあちゃんの子供になる!」

このように会話がずっと平行線のまま続いて終わらないだけでなく、数日経過したあと同じような出来事がまた起こることになってしまいます。どうやらメッセージには親の思いが伝わりやすいものと、親の思いが伝わらないだけでなく親子関係が壊れる危険性のあるものとの2つがありそうだということが分ってくると思います。

「ダメよ!」「早くしなさい!」のようなメッセージには「相手を主語にして子供を否定している」という共通点があり、親子関係を築く上で効果的ではありません。子供にとってもこのようなしかられ方をすると一方的であることに対して不満が募ることになるでしょう。

そこで主語を「わたし」に変えてみるといいと、親業訓練インストラクターの鈴木聡子さんは言います。困っているのは親(わたし)自身なので、子供がしていることで「わたし」がどんな影響を受けて、結果としてこんな感情をもったよと自分自身を伝える言い方を鈴木さんは推奨しているのです。この話し方をすると上記の例は以下のように変わります。

親 「あなたが帰らないと家族が離れてしまって、寂しいな」

ここでは、「こうしなさい!」という指示を入れません。親の思いが伝わることで、「困っている相手のために自分は何が出来るだろうか?」と自分なりに考えて行動する余地を子供側に残すのです。親が困っていることを伝えるので、子供も自分のしたことで親がどんな思いになっているのかを知ります。結果として、自分で物事を考えて行動する力はもちろんのこと、相手を思いやる心を育むことができるのです。

最近自分の子供も、自分が投げてはいけないものを投げてしまうようないけないことをしてしまったときに必ず親の顔を見てきます。まだ言葉は分らないので、親が泣くまねをしていかに悲しいかを伝えると、子供も申し訳なさそうに投げたものを拾ってきて手渡しした後、申し訳なさそうに顔を覗き込んできます。こうすることによって同じことはしなくなるのです。

子供が親のために思いやりを持って行動を変えてくれたことに対しては、「ありがとう、うれしいよ」などと感謝の気持ちをきちんと伝えることも大切で、いいことをしたと分らせてあげるといいでしょう。

また「わたし」の気持ちを伝えることで、子供側にも思いがあってそうしたんだということが分ることもあります、場合によっては反抗や抵抗を受けることもあるとは思いますが、そんなときは親が子供の思いに耳を傾けてあげることによって子供の本音を聞きだすことができるでしょう。

子供を否定したり、考えを押し付けるのではなく、「何がいやなのか」がしっかりと伝わるメッセージを親が送ることによって、子供の考える姿や思いやりをもって人と接する姿に出会うことができるのです。子供の性格や能力の多くは親の考え方一つで変わってくるのだと思います。そう考えると子育てってなんだか無限の可能性を秘めていて面白いと感じることができるようになります。

【参考】キッズレター 2009年5月号

10歳からの親業 親と子の問題を解決する「聞き方」「話し方」 (講談社プラスアルファ文庫) 10歳からの親業 親と子の問題を解決する「聞き方」「話し方」 (講談社プラスアルファ文庫)
(2009/02/20)
近藤 千恵

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